こんにちはー!

少し更新が滞っておりましたが、色々と問題が起こったり、ちょいと無理をしたのが祟って体調を崩しておりました。

風邪になる前に、ブラウンシュバイクの職場で少し早めの誕生日プレゼントを頂きました。




このハート型のレープクーヘン(蜂蜜と生姜入りクッキー)というお菓子には、

Ich bin froh, dass es dich gibt
君がいる事が嬉しい

と書かれています。


この文字入りお菓子は毎年クリスマスマーケットで売られていて、可愛いなぁ欲しいなぁと思いつつ手が届かなかった物なので、とても嬉しかったですラブ


これが視界に入ると元気が出るので、観賞用に飾っておくことにしました。

そして右側はSaoriの名前入りのまな板です。

 

人生で初めてまな板をプレゼントされました爆笑


これも勿体なくてとても使えない。

喜んでるのも束の間で、ちょっと油断して無理をした次の日から風邪でダウンしてしまい、クラスコンサートもドタキャンし、その次の日は誕生日だったのですが、家のベットでただただ休養するハメに。


けど練習もせず(出来ず)、こうゆう1人で穏やかに過ごす時間もたまには良いなぁ〜と、
と思っていたらいきなり先生からTEL注意

まさかまさかの
誕生日おめでとうかな
と微かな期待しておりましたが、実際は

レッスンを明後日にやるぞよ炎

さすがロシアン精神、こーゆーの嫌いじゃないです。

病み上がりでしたがレッスンで初めてショスタコーヴィチの40分くらいあるコンチェルトを通した後は、高揚感が湧いてきました。

通しの練習って、本当に大事だなと最近思います。

もちろん細部を細かく練習するのも必要なことですが、それは奏者としての前提条件であり、作曲家が全体の構築を考えて作曲したように、大きな流れや、全楽章を通しての各箇所の役割を把握することが、曲を勉強する際にもとても役立つと思うからです。

それと単純に、ショスタコーヴィチなどのコンチェルトになると体力や腕や指の筋力がかなり必要になってくるので、鍛えるためにも通しの練習は必須。

最終楽章に突入するまでの緩徐楽章からの長大なカデンツァは、まさに全身全霊、という言葉の通り、精神的にも肉体的にもものすごいエネルギーを消費します。

ショスタコーヴィチは初め、時間にすると5秒ほどで最終楽章に突入する予定で書いていたのですが、献呈者であり初演も務めたオイストラフから、

「ドミトリー(ショスタコの名前)、最初のオーケストラの8小節のところで少し休憩させてくれないか?そしたら少なくとも額の汗を拭くことが出来るのだが。」

との要望に、ショスタコーヴィチは直ちに

「もちろん、もちろん、何で僕はそれに気付かなかったんだろう?」

と言って、次の日にはオーケストラの伴奏部分を16小節に伸ばして書いた楽譜を持ってきたそうです。

そうゆう背景を知ると、カデンツァを弾き終えて最終楽章に入る間の休みが来る度、そのオイストラフの一言がもたらした功績は大きいなと思います。
時間にして10秒ほどのことですが、そのお陰で筋肉も充分回復できるんです。

そんなショスタコーヴィチのコンチェルトについてを、卒業論文のテーマに選びました。

卒業試験はコンサート形式でホールで行われるので、今回記念にチラシを自分で作成してみました。



来週月曜日に迫った卒業試験。

この冬で留学を初めてまる三年が経ちました。

振り返ればこの三年はそれまで体験し得なかったことばかりで、その分嬉しいことも悲しいこともありましたが、周りの環境にも恵まれて乗り越えてきました。

原点に帰ると、全てはこの卒業試験のため、これが一番の目標だった気がします。
この日を元気に迎えて、願わくは満足のいく演奏で有終の美を飾りたいと思います。

試験が無事に終わり、良い結果をお知らせできるよう最後の仕上げを頑張りますニコニコ