VKFプロレス スターゲート2018寸評 | VKFエンターテインメント オフィシャルブログ 「VKF is in the HOUSE !!」 Powered by Ameba

VKFプロレス スターゲート2018寸評

寸評 

 

1、30分1本勝負
○大谷譲二(8分58秒、変形ノーザンライト・スープレックス・ホールド)VKFマシン3号●



VKF2018年のオープニングマッチは、団体キャラのマスクマンと

新鋭とのシングルマッチ。静かな立ち上がりからボディースラム、

ショルダースルーを決めて優位に立ったVKFマシン3号。

大谷譲二はスピードの乗ったエルボーバットとドロップキック、

ミサイルキックなどで反撃に転じる。
VKFマシンもブレーンバスター、コードブレイカーを決めて対抗。

スタンドでのエルボーの打ち合いからカウンターでのラリアットを

決めたVKFマシンは、VKFスパイク(ブラディサンデー式DDT)で

追い込んだものの、大谷はRKOからランニング・フォアアーム、

相手の両腕をガッチリとホールドしてのノーザンライトスープレックスを放ってカウント3を奪った。

 

 

 

2、30分1本勝負
○MIYAWAKI(11分0秒、腕サソリ固め)スガヌマ・オサム●



ストロングスタイルで臨んだスガヌマ・オサムは、

初期の『ワールドプロレスリング』のテーマ曲に乗って入場。黒のショートタイツにアマレスシューズのいで立ち。

ヤス久保田がセコンドに付いた。
腕の取り合い、サイドヘッドロック、グラウンドでの攻防という立ち上がり。

MIYAWAKIはスガヌマの腕を殺しにかかる。

ロープワークからショルダースルー、ボディースラムを決めたスガヌマだったが、

MIYWAKIは徹底した腕殺しで簡単にペースを渡さない。
スガヌマはコブラツイストからグラウンドに移行してフォールを狙うもカウント2。

ブレーンバスターからリバーススプラッシュを放ったものの、MIYAWAKIはヒザを立てて迎撃。

ジャイアント馬場が上田馬之助の肩を脱臼させたアームブリーカーを繰り出し、

ワキ固めでギブアップを迫ったが、スガヌマはサードロープに右足を伸ばしてブレイクに持ち込んだ。
丸め込みの連続で逆転フォールを狙ったスガヌマだったが、それをカウント2で

クリアしたMIYAWAKIは、スガヌマの両腕をクロスすると反転させてステップオーバー。

サソリ固め式のアームロックでギブアップを奪った。



試合後、セコンドに付いていたヤス久保田がリング上に。

マイクを手にすると、「スガヌマさん、今日、僕はスガヌマさんのセコンドとして、こちらに付かせていただきました。スガヌマさん、はっきり言います。負けたけど、感動しました。スガヌマさん、やればできるじゃないですか。ストロングスタイル、もっと、もっと、見たい」と正統派レスリングの継続を求めた。
 スガヌマは「こんな試合、4年に1度でいい」と、オリンピック級だとして拒否しようとしたが、ヤスは本部席に置かれていたVWGPのベルトを持って来させると、「オサムさん、このベルトを懸けて、来月、もう1度、あなたにストロングなスタイル、ストロングなスタイルで、僕と防衛戦やってください」と3・21アゼリア大正での挑戦者にスガヌマを指名。
 これに対してスガヌマは、「よし、わかった。こういう試合は、また4年後にしようと思ったけど、やっさんと、次の3月のVKF、ストロングなスタイルで、そのベルトに挑戦するよ」と受諾。最後に「その代わり、覚悟しとけ。そのベルト、お笑いのチャンピオンだと思うかもしれないけどな、そうはいかんからな。ストロングなスタイルでいくからな」と逆に宣戦布告。

ヤスも「スガヌマさん、あなたがストロングなスタイルでいくというなら、僕もこのお客さんがついて来れなくても、全然、気にしないで、80年代、90年代、あの頃の熱いプロレスがしたいんで、俺もやってやりますよ。お客さんがどんなにキョトンと、置いていかれようとも、2人で80年代、90年代、あの頃のプロレスを甦らせて、この全然権威がないベルトを、VWPGシニアの、40代以上のしか挑戦できないベルトを、2人だけで懸けて闘いましょう」と返し、「皆さん、80年代、90年代の熱いストロングなプロレス、見に来てください」と意気込みを伝えた。

 

 

 

3、30分1本勝負
○冨宅飛駈(14分32秒、腕ひしぎ十字固め)定アキラ●



VKF初参戦の定アキラ。迎え打つのは、大阪では“U系のよごれ”の一面も持つ冨宅飛駈。逆にいえば、格闘技スタイルからお笑いまで幅の広さを持つ。この日は相手に合わせ、Uスタイルで対抗した。
 序盤から、スタンドではキックを放ち、グラウンドに持ち込む展開。冨宅は定が仕掛けてくる関節技をロープへは逃げずに切り返していく。下からの三角絞めに入ったところで上が最初のロープエスケープ(ポイント制は採用されておらず)。
2度目のロープエスケープを奪ったのも冨宅。アキレス腱固めからヒザ十字に移行したところで、定がサードロープに手を伸ばした。逆に定は、逆エビ固めで冨宅からロープエスケープを奪い返し、スタンドに戻ると体格差とパワーを生かして、フロントスープレックス、蹴り足をキャッチしてからのキャプチュードと、投げ技で対抗していった。
 一瞬のスキをついてスタンドのスリーパーに入った冨宅は、サッカーボールキック、ミドルキックで攻め立てる。定もエルボーで応戦。冨宅のワキ固めをロープに逃げた定は、強引なバックドロップで叩きつけたが、冨宅はキックの連打からワキ固めへ。前転して返そうとしたところで腕十字に移行すると、定はたまらずタップアウトした。

 

 

 

4、30分1本勝負
○三原一晃(10分55秒、エビ固め)阿部史典●
※イービルベアボム

 



昨年、道頓堀12・22府立第2(エディオンアリーナ大阪第2)でTORUに敗れてWDWシングル王座を明け渡した三原一晃のVKFマットでの再出発となった一戦。若手の阿部史典を迎え撃った。
 阿部はヒザに低空ドロップキックをヒットさせると、足殺しに。三原はパワーでそれを振り切る試合展開。かつての澤宗紀を思わせる闘いぶりの阿部。“やりすぎスタイル”で三原との体格差をカバーしていく。あくまでも正面突破を狙い、ドラゴンスクリュー、ヒザ十字、アンクルホールド、卍固めで攻め立てる阿部。

しかし三原は、カウンターのラリアットを叩き込むと、イービルベアボム(キン肉バスターの体勢から片翼の天使のような形で前方に叩き落す技)でマットに叩きつけ、そのままガッチリ押さえ込んでカウント3を奪った。

 

 

 

5、60分1本勝負
○ゴア&ビリーケン・キッド&ツバサ(14分32秒、片エビ固め)政宗&SUGI&CHANGO●
※ダイビング・ボディープレス

 

 



VKFのルチャ部門ともいうべき6人タッグマッチ。ルード軍、ケルベロスにビリーケン・キッドが加わった。
 ツバサとCHANGOの先発で試合スタート。ツバサが差し出した右手を握り返したCHANGOは、その手にかみついていく。ラフな中にもルチャのテクニックを織り込んで闘うツバサ。ビリーvs政宗の顔合わせになると政党はテクニックでぶつかる。ゴアvsSUGIでは、ルチャ特有のスピード感あふれる流れに。
 SUGIをとらえたツバサは、ゴリースペシャルから前方に体を折り曲げてフォールを狙う。ビリーはボディースラムからダブルレッグロックとリバースロメロスペシャルの複合技へ。

しかしゴアとビリーが合体技を狙ったが、タイミングが合わず、あわや仲間割れと言ったシーンが。リンピオ軍はそのスキに付け込んで場外戦を仕掛けていった。
 リングに戻るとゴアがつかまる展開となったが、ビリーがミサイルキックで政宗を吹っ飛ばして救出。SUGIの反撃を浴びながらも、CHANGOに攻撃を集中させていく。SUGIはコーナー最上段に上がったところ、ツバサがエプロンから場外に転落させると、ゴアとビリーがコーナーを背にするCHANGOにサンドイッチ式のジャンピング・ハイキック。

ビリーがコウモリ吊り落としを決めると、間髪入れずにゴアがダイビング・ボディーアタックを投下してカウント3を奪った。
 試合中はぎくしゃくしたシーンが見られたゴアとビリーだったが、勝利後はガッチリ握手を交わして引き揚げていった。
 

 

6、60分1本勝負
○TORU&兼平大介(16分46秒、片エビ固め)ヒデ久保田&ヤス久保田●
※垂直落下ブレーンバスターVKF

 



先発は兼平とヒデ久保田。静かな立ち上がりながら、グラウンド、スタンドともにヒデが優位に立つ。TORUとヤス久保田の顔合わせになると、スタンドでの展開が中心に。場外戦でペースをつかんだクボタブラザーズは、リングに戻ってからもTORUに攻撃を集中させていく。ヒデがスリーパーや逆片エビで動きを止め、ヤスが動きのある攻撃で起き込んでいく。TORUはなんとかヒデにドラゴンスクリューを決めて兼平にタッチ。
 兼平はヒデ、ヤスの順にパワースラムを決め、ヒデをスリーパー、腕十字を追い込む。しかしヒデはマンハッタンドロップからジョン・ウーを返したが、相手コーナーに向けて吹っ飛ばしたためTORUへのタッチを許してしまう。

TORUはドロップキック、コーナーポストへのコンプリートショット、ダイビング・ダブルフットスタンプ、延髄斬りとヤスを攻め込むも、クボタブラザースはサイドバスターとダイビング・ギロチンドロップの合体技、ツープラトンでのフラップジャックで反撃。しかしヤスが放ったヤスワントーンボムはかわされて自爆。それでも飛び込んできた兼平、TORUにラリアットを決めたヤスだが、TORUの回し蹴り、背後からのヒザ蹴り、垂直落下ブレーンバスターの波状攻撃にカウント3を聞いた。
 

 

 

 

 

 

セコンドに付いていたMIYAWAKIに肩を借りてさっさと引き揚げていったヤス。勝ち名乗りを受けていると、フードをかぶった長身の男がリングに駆け込んで来て、TORUを背後から襲撃。リングに最後に残っていたヒデもリングに上がり、TORUへ攻撃を仕掛けていく。
 TORUをテンザウザンドボルト(1万ボルト=ギロチン式デスバレーボム)でKO。さらに手にしていた釘抜きを口に押し込んで追い打ち。救出に飛び込んできた菊池悠斗をリング下に蹴散らして上着を脱ぎ捨てると、現れたのはVKF旗揚げメンバーでもあるボルテージ。マイクをつかみ「ヒサシブリダナ、TORU。オレノコト、オボエテルカ? ドゥ・ユー・リメンバー・ミー、このクソ野郎? ボルテージがこの舞台に戻ってきたぞ! お前に復讐するためにな。お前、“ベスト・オブ・カンサイ”を名乗ってるそうだな? 

それは間違ってる。俺と闘わずにして“ベスト・オブ・カンサイ“を名乗るとは何事だ。まあ、そう名乗ってられるのも。もう終わりだ。お前がチャンピオンでいられるのもな。チクタク、チクタク……オマエノジダイハ、オワッタゼ。俺がこのリングで、お前にそれをわからせてやる。お前みたいなヤツがチャンピオンでいられるのももう終わりだ。わかるか?」と片言の日本語を交えながらアピール。
 引き続きヒデが、観客に向かって「オイ、きょとんとすんじゃねえよ。この男、ボルテージだ、ボルテージ。久しぶりに日本に帰って来たんだ。おい、何でこいつが(ここに)いるか知ってるか? TORUがチャンピオンになったことが気にくわねんだと。俺も、ヤスがお笑いのチャンピオンやってることが気にくわねんだよ。そしたら、こいつからメールもらったんだ。2人でやらねえかってな。ああ、いいんじゃねえかってな。これからはヤスはお笑い担当で、VKFでだけは別々でやらしてもらうぞ。ボルテージと俺と、俺のネットワークを使って、どんどん仲間を増やしてやるぞ。TORU、来月3月21日、いきなりボルテージに挑戦させろっていうのは、こっちもそんな調子のいい話はできねえからよ
、まずはボルテージと俺と、そして俺の、いま最も信頼できるパートナーを連れて来てやるよ。

だからお前もパートナー連れて来い。ボルテージと俺、そしてもう1人はな、ユニバーサル・タッグチャンピオンの新井健一郎。そうだ、「SMOKEY CRIMINAL」、大阪初お目見えだ! いいか、TORU。この2人にアラケンが加わるんだからな、テメエも覚悟して、ちゃんと練習して、トレーニングして、待ってろよ」と挑発。
 最後にボルテージが「お前をみんなの前で眠らせてやる。わかるか?」と宣言してリングを下りた。