歌い癖 | 年齢や素質で諦めさせないボイストレーナー牧野努のブログ

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16年間のボイストレーナー生活を元に、歌で悩んでいる方や行き詰っている方々のお役に少しでも立てればと思っております。年齢や素質だけで歌は決まりません。情熱と努力だけで乗り越えられる壁がたくさんあります。

VIZヴォイストレーニング

今日は技術的内容は少しお休みして

「歌い癖」についてお話しします。

 

今日は生徒さんに付き添って

カラオケボックスへ行ってきました。

 

カラオケの採点で高得点を取りたいという要望で

 

まぁ定期的に行くところがあるのですが、

行くと必ず同じ部屋で同じ人が歌っているのを耳にします。

 

何故同じ人って分かるのかって?

 

そりゃあ もう

なんせ特徴のある声と歌い癖があるからです

 

歌い癖は決して悪いものではありません。

 

むしろほとんどのプロの方は癖が強いです。

 

なのでとってもモノマネもしやすいですよね。

 

ただ問題なのは、その癖をあえて出しているのか

それしかできないのかって事ですね。

 

そしてその癖のせいで、音楽的にできない事が増えて

しまっていないか。

 

例えば路上ライブを一生懸命やっている人に多いのですが、

怒鳴り癖やキンキン声になっている方が見受けられます。

 

どにかく大きな声を出して大衆を振り向かせたいという気持ちから

そうなってしまう事が多いようですね。

 

キンキン声や鼻声は高音を出したくて

がむしゃらに練習をしたり

路上ライブを続けていった人がなりがちです。

 

そしてその発声の癖がついてしまうと

高音は結構出るようになるのですが、

低音が出なくなるという現象が起こってきます。

 

あと誰が声を出しても同じような声に聞こえてしまい

 

個性がなくなります。

 

また良いか悪いか歌い癖というのは

まじめに一生懸命練習

した人につくものなのです。

 

トレーナーについた事がなく

1人で一生懸命、何年も練習を

積み重ねてきた方が

 

低音が出ない。

声が震えてしまう。

ロングトーンが伸びない。

 

などの悩みを抱えてやってきました。

一回歌ってもらうと見事に完成された歌い癖が

ついていて、ガチガチに喉に力の入った発声でした。

 

発声練習を一度もした事がないという彼は

発声の柔軟性はまったなく、しゃくりでしか

音をとれないという状態でした。

 

歌をたくさん歌って練習すればするほど

その悩みは悪化していく一方だったとの事でした。

 

具体的に悩みを抱えているヴォーカリスト

がいらっしゃったら、早めに医師の診察を

 

 

違いました

 

早めにヴォイストレーナーの診察をお勧めします。

 

その方には1年間、改善の為の適切な発声練習を

チョイスし、段階を追って治療し続けた結果

見事に完治し、次のステップへと進む事ができました。

 

彼はあと来るのが1年遅かったら更に治療が

困難になっていた事でしょう。

 

歌では絶対に治療はできないのです。

適切な発声練習でしか治療はできませんプンプン

 

●高音(低音)(中音)がでない

●声量がない(声量を抑えられない)

●ロングトーンが伸びない

●声が震える(ビヴラートしかできない)

●しゃくりがとれない

●音程の幅が広がると音がとれない

●裏声がでない。(地声がでない)

●地声から裏声に切り替わらない

●リズムがぼやける(走る、もたる)

●アクセントがつかない。

●GROOVE感がでない。

などなど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一般的な例でいうと。

 

どんな症状にも処方箋はあります。

 

そして手遅れにならないうちに早めに

ヴォイストレーナーの受診をお勧めします。

 

あとは

行ったその病院(スクール)の医者(トレーナー)

がヤブ医者でない事を祈ります。

 

大病院に必ず良い医者が揃っている訳でもなく

町の小さな開業医にも良い医者はいるかもしれません。

 

そして腕の良い医者に巡り合うまで、

セカンドオピニオンを続けていく事ですね。

 

ではまた。

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