みなさんこんにちは
もうすぐGWだというのに全然暖かくなってこないですね
さてきのうの口の開き方に続いて
次は口の動きです。
滑舌を気にしている人が読む本の中には
必ずといっていい程
こんなのが
書いてありますよね。
しかし、喋り手のプロであるアナウンサーの
口を見てみてください。
いちいちこんな風に動いていますか?
そんなに忙しく口を動かしていますか?
ほとんど笑顔の口の形で喋っているアナウンサーが
大半ではないでしょうか?
滑舌に関して言えば、滑舌は口の表面よりも
中で作るものなので(特にベロ)
表面の口の形はそんなに重要ではありません。
口をはっきり動かさないと喋れないのであれば
いっこく堂さんは仕事になりませんよね
喋りだけに関して言えば口を忙しく動かしても
そこそこ喋る事はできますが。
歌の場合はそうはいきません。
なぜならば、口の形によって音程や音色
が大きく影響を受けるからです。
まず上記の絵のように口を動かして
「いーーーえーーーあーーーおーーーうーーー」
と同じ音程で発声してみてください。
無理のない、やりやすい音程で構いません。
同じ音程で出しているつもりが音程が
微妙に変化しませんか?
変化が分かりにくいようなら、一番端っこ同士の
「い」と「う」だけでやってみてください。
「いーーうーーいーーうーー」っていう感じで
どうでしょう?
「い」より「う」のほうが低く感じませんか?
いーえーあーおーう
は「い」から順番に音程の高い順番に並べてあります。
「う」が一番低くなる場合が多いです。
口をすぼめておちょぼ口みたいにしたら高音は
出にくいはずですよ
次に口をポカンと半開きにして
あまり唇を動かさないようにして発声してみてください。
「お経」をイメージしていただくといいです。
どうでしょうか?
母音によっての響きの変化が起こりにくく
どの母音でも同じ響きや音程を保てませんか?
(低めの音程でやると分かりやすいです。)
日本語特有の母音によって音程が
影響されてしまうんです。
英語などはいわゆる「a」という日本語独特の発音はなく
口の形が影響を受けにくいです。
洋楽の時は良く通る発声なのに
邦楽になったとたん声の通りが悪くなった
なんて話は良くあります。
上記の写真をご覧ください。
なんの言葉を言っている口か分かりますか??
実は
う です。
そんなに口をすぼめておらず
歯が見えていますよね
歌の場合、口の形は言葉によって決まるのではなく
音域又は音程によって決まるのです。
みなさん言葉に振り回されないように
注意してくださいね
では
またー