歌がうまいって | 年齢や素質で諦めさせないボイストレーナー牧野努のブログ
体験レッスンなどでよく聞かれる質問で、
「どうやったら歌がうまくなりますか?」
「日本で一番歌がうまい人って誰ですか?」
なーんて質問をよく受けます。
別の事に置き換えて考えてみてください。
例えば、
「絵」に置き換えてみてましょう
「どうやったら絵がうまくなりますか?」
「日本で一番絵がうまいのは誰ですか?」
もっと考え易くするならば、
料理。
例えば「ラーメン」とか
「どうやったら美味しいラーメンが作れるようになりますか?」
「日本で一番おいしいラーメン屋さんはどこですか?」
どうでしょう?
何が言いたいか少し分かってきましたか?
基本的に芸術のものや料理などは、
好みというのが一番にきて、点数はつけられないものなのです。
順位はきめられないものなんです。
写真のように絵を描ける人が、うまいのならばピカソはへたくそという事になるし醤油と味噌と豚骨と塩とどれが一番おいしいかなんて決められませんよね。
日本で絶大なる人気を誇るアーティスト(歌手)がいます。
しかし僕の周りのトレーナー仲間は全員そのアーティストの歌があまり好きではありません。
でも日本で大ヒットをしています。
単にトレーナーうけしないだけで、
一般的には「うまい」という評価は日本中からされているのです。
それは素晴らしい事です。
歌を志す人にとって大切なのは、自分の理想の歌のイメージを持つ事なのです。
そして自分の理想の歌になかなか近づけない。
何回練習してもできない事がある。
などの壁にぶちあたった時は僕たちトレーナーの出番です。
ヴォイストレーナーはお医者さんのようなもので、
問題点を素早く診断し、もっとも良い処方をしてあげる。
これがトレーナーの仕事です。
なぜそれができないのかという原因を探り取り除いてあげるのです。
けっして歌い方や発声法を強制する訳ではありません。
もちろん「もっとこうすると、こうなるよ」
などの提案はします。
でも押し付けはしません。
そして客観的評価もします。
歌い方は自由ですが、
音楽なので最低限のルールはあります。
音楽の3大要素である。
●リズム●メロディー●ハーモニー
これを守った上で自由であるといえます。
まずルールを守る事に必死になってしまう人がほとんどですが・・・・
ボイトレはルールを守る事は余裕でできる体を手に入れ、
自分の理想の思った通りの歌い方を目指す人の為のものです
自分が思う「うまい人」になりましょう!