ボイストレーニングとは | 年齢や素質で諦めさせないボイストレーナー牧野努のブログ

年齢や素質で諦めさせないボイストレーナー牧野努のブログ

16年間のボイストレーナー生活を元に、歌で悩んでいる方や行き詰っている方々のお役に少しでも立てればと思っております。年齢や素質だけで歌は決まりません。情熱と努力だけで乗り越えられる壁がたくさんあります。

今日からブログを始めました
ヴォイストレーナーの牧野です。

ヴォイストレーナーになって16年、
今までレッスンした生徒は延べ人数で1万7000人は超えていると思います。
いろいろな生徒さんと関わってきました。

世の中のヴォイストレーニングの認識ってどんなものなのでしょうか?
いろいろな人の話を聞いていると、
ヴォーカルレッスンとヴォイストレーニングを一緒にしてしまっている人が多く見受けられます。
先生も生徒もです。

基本的にヴォイストレーニングでは歌は歌いません。
発声練習が主で体の使い方を教えていくのがヴォイストレーニングです。
発声の基礎力を向上させて自分の声を自由自在にコントロールできるようにしてあげるのです。
そして耐久力、持久力のある声を作り出し、「声枯れ」を起こしにくいようにしていきます。

一方ヴォーカルレッスンは歌を使って1曲を仕上げていく作業です。
ヴォイストレーニングで基礎力をしっかり身に着けた人が受けるものだと考えた方が良いでしょう。

ヴォーカルスクールに入校し、歌ばかり歌うレッスンしか受けられず、
何年レッスンを受けてもまったく実力がつかずに困っている
という人にたくさん出会ってきました。

スポーツに例えるならば、
野球部に入部したんだけど、走りこみや筋トレ、素振りやキャッチボールや
ノックばかりやらされている。
この状態が歌でいうヴォイストレーニングです。
一方入部後、試合ばかりやっている。実力は少しついてくるとは思いますが、根本的な基礎力は上がらないでしょう。
これがヴォーカルレッスンです。

もちろん最終的には試合をして実践を積んでいかなくてはならいと思いますが、
初心者がいきなり試合をやっても勝てる訳がありません。

なので歌も同じように、初心者はヴォイストレーニングをしっかり積んでから
、試合(歌)をしたほうが懸命でしょう。

またライブ活動を頻繁に行っているが、伸び悩んでいる上級者にとっても
ヴォイストレーニングは有効なのです。

僕の教えている生徒で4年間教えている間、
レッスンの中で1度も歌を聴いた事の無い生徒がいます。
しかし彼は実力をメキメキと付け、音域は広がり、声量は増え
声枯れは何曲歌っても起こらなくなり、
自由自在に声を扱えるようになっていき
ついにはメジャーデビューの夢を叶えてしまいました。

まぁ
これは極端な例ですが、
歌をたくさん一生懸命に真面目に歌って毎日練習しているのに、
実力が上がらなくて困っている方がいれば、是非ボイストレーニングをやってみる事を
お勧め致します。

http://www.viz-voice.com