先日、箱根の日帰り温泉で、威勢のいいオバちゃまに会った。

そこの温泉は、日帰りにしては、ちゃんとしていて、しかも空いてるし、気持ちが良い。何故なら、山の上だから。きっと泊まりなら、星が眩いくらいに綺麗だろう。。。

私が、露天風呂に行くと、彼女がいた。
私が静かに入ると、

「こっちの方が陽が当たらないからいいよ。」

と教えてくれた。その後、自分の人生を語り出した。昔、三年家にいるのが辛かったこと。意地悪な人がいたことなど…。何も無かったように笑顔で明るく話す。

「人生てね、自分で決める事だから、嫌な事があっても、自分なりに自分へのご褒美あげながら行くのよ。我慢しちゃダメ。」

「嫌な人だな、と思ったら、可哀想な人だな、と思って接するの。急に相手は何もしなくなるから。要は、自分次第てことよ。」

「子供は、産んでおきなさい。大人になれないからね。育てると自分も成長するから。」

そんな話を仏陀話を交えながらしてくれた。確かにな~、て頷きながら聞いた。彼女は、70過ぎていた。全く、みえない。

「今までの経験があったから、強くなっていったのよ~。今あたるイヤな事は、昔に比べたらたかがしれてる。専業主婦はね、有難くも思われないし、報われた感もないのよ。今の人たちは、いいわね。」

笑顔でいわれた。暖かく、重みある言葉に、私が経験してきた事は、無駄でもないし、修行中だったんだなー、と思いました。
有難い、一日だったな。。。

私は、ハダカで

「ありがとうございました。」

と、半分のぼせ気味であがりました。
いいお湯、いただきましたよ。



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