スヒョクさんが出演した、23~25日の3日間で5公演行なわれたこちらの舞台
内容はというと…
2005年4月25日に起きたJR福知山線を題材にしたもので……
最初に聞いた時は、正直………
重いな……ちょっと……観るのがこわいな…
っていう印象でした…。
事故当時、仕事から帰ってテレビをつけると、見たことないような映像が、どのチャンネルでも映し出されてて……
それも、幼い頃祖母の家に行くときにいつも利用していた福知山線…
すごくショックだった覚えがあって……
あれから17年経ってたなんて…
ついこないだのような感覚があったけど…
改めて時間の流れの速さに驚いて…
あの事故をどのように表現するんだろう…
劇場に入ると…
薄暗くて……
たぶん、普通の劇場より少し明かりを落としてる感じ…
鼓動のような……電車の音がずっと聞こえてる…
舞台はこんな感じでお客さんがぐるりと周りを囲む感じ…
セットらしいものは無く…
奥にあるいくつかの木枠が、いろいろ組み合わせたりして電車になったり…部屋になったり…
出演者たちは捌けることなく、ほぼ出ずっぱりで
次から次へとこの木枠を動かして物語が展開していく形。
やはり…事故のシーンでは、観てるこちら側まで体が固くなってしまうくらい、緊迫して…
事故を起こしてしまった運転手が、なぜ…このような事故を起こしてしまうまでになったのか…
その焦りがとても伝わってきて…
事故に巻き込まれた人達も、何気ない日常を何気なく生きてきて…
その何気ない日常が当たり前にずっと続くと信じていたのに…
スヒョクさんは、この事故に巻き込まれた韓国人大学生役やってんけど…
事故が起きて…
命尽きそうな状況で…
その中でセリフを言ってるスヒョクさん…
お芝居だと頭では分かっていても…
見ていてとてもつらかった…
途中、劇中劇の銀河鉄道の夜と、同時にセリフが話されるシーンがあって……
正直……
残念ながら私には同時に聞き取れる能力がなくて…どっちを聞きゃあいいの!?状態やったし…
それに残念ながら、銀河鉄道の夜……読んだことなくて…
たぶん、銀河鉄道の夜をちゃんと読んだことある人がこの舞台を観ると、もっと深く理解できるんやろうなぁ……
ただ、過去の凄惨な事故をなぞるだけじゃなく…
もっと…
生と死に対しての強いメッセージが、そこに込められてる感じ…
薄っぺらい人間の私には、その感じた事をどう表現したらいいか…分からんのやけど…
なんかね…
観てるとき…
わりと序盤から泣きそうになってて…
この内容がそうさせてるっていうのもあると思うけど…
見終わった時、ちゃんと生きなきゃな…
そんなふうに思えたな…
そうは言っても、またすぐ忘れてまうんよね…
そしてマスクの中は涙と鼻水でグチャグチャ…
替えのマスク持ってってて良かったよ
とにかく…もうどう言えば分からないから、まとめようとしてるw
良い舞台を見させてもらったな…
という感じでした。