うちごはん | 赤い糸、絡ませて。

うちごはん



Tさんの家に泊まった。



これだけを言うと、いつも通りな事なのですが。




けれど、今回は

Tさんの両親が旅行に出て、

家にはTさんとわたしの二人きり。ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ


こいつは、今までにないシチュエーションです。




ですので、


「お腹空いた。テツカ、ご飯作ってよ」



とか言われるのは当然。




お互いが実家住まいだと、

こんな機会って滅多に無い。


お弁当を作ったり、

作ったお菓子を手土産にすることは出来るけれど。

ご飯を用意する、のはかなり難しい。



毎度まいど、


「テツカは料理出来ないもんね」

「だからお嫁に来れないねー(・∀・)ぷぷ♪


と小馬鹿にされても、

それを見返す機会が巡ってこないのがイタイ。



それを踏まえて、今回のこの状況。





腕によりをかけて・・・





と思いつつ、キッチンに立ったものの。



人様のキッチンって、未知の領域。



ある意味 宇宙 です。

何処に何があるのかが、まず分からない。


食材をなんとか見つけ出して

さー作るぞ、と思っても

今度は調味料が見つからない。ヽ(;´Д`)ノイヤーン



買い物に改めて出ようにも、

腹ぺこの相方を待たせては申し訳ないし。


何より、食材のあるキッチンを借りるからには


今ある物で美味しいご飯を作る。


そんなプライド(あったのか)も、捨てられないし。




などと悶々と考えながら、冷蔵庫を開けて探索開始。



テ:「ご飯がたくさん残ってるけど」


T:「じゃ、焼き飯でも作る??」





あら。

それでええの??


じゃあ、それ頂きます。




玉葱とハムを炒めて、

ご飯を投入して、ケチャップと塩コショウ。

そして卵が巻き巻き。



おしまい。


うん、材料少なな簡単料理。



そしてオムライスが嫌いな人はいない。たぶん。




でも出来上がりに満足度はイマイチ。

なんかさ、ここがね、もっとこう・・・・・・ごにょごにょ




食卓に並べた黄色い子を目の前に、Tさんが聞く。


「テツカ的にこの料理は何点?」




「かなり微妙」(´□`。)




即答したわたしに笑って、


「そんな事ないって、美味いよ」


と、あっという間に食べてくれる姿が嬉しかった。

彼の胃袋を掴んでおけるような料理を、早く作りたいものです。



男の人の胃袋を掴んでたら、

何やってても、最後は必ず自分の所に帰ってくるって言うし。


昔から、料理上手は床上手って言うし。( ´ー`)ウム。

(あ、これは関係ないな)




キッチンに立っている間、


Tさんが何度となく

「新婚さんみたいやわー」

と、言っていたり


料理中にいきなり後ろからぎゅーとされたり、



普段には無いシチュエーションに、

Tさんも楽しんでいたよう。



いつもは、畏まって居座ることの無いリビングで、

作ったご飯を一緒に食べて

晩酌しながら、止め処のないお喋りをして

お風呂を沸かす間に、のんびりテレビを見て。


ああ、本当に新婚さんみたい。


と、密かに実感。



その日の夜に帰る予定だったのに、

「今日も泊まれー」と言われ、断る理由も見つからず。

結局、翌朝はTさんの家から、

乗り慣れない電車を乗り継いで出勤。




同棲したい、とは特に思っていなかったわたしですが

ひとつ屋根の下で実際に過ごしてみると、

ちょっとしてみたいかも・・・、と思ったりした。



まぁ、しないと思いますけれどね。同棲。