恋に活きる
わたしは今まで、
結構適当に生きてきた部分があると思う。
勉強、受験、学校、バイト、就職、仕事も。
流されるままに、
長いものには巻かれて。
行き当たりばったりで。
快楽主義ではないけれど、
結果的には、目先の利益だけで判断してきたように思う。
自分がしたい事、打ち込める事、叶えたい夢。
それを見つけられずに、ふらふら生きてきた。
しっかり見つけられている人を、本当に羨ましく思った。
ふと、思った。
自分は何の為に此処に居るのか
自分は此処から何処へ向かって行くのか。
熱意を傾ける何か、も無くて
ただ時間を持て余し、けれど時の経つ早さに気は焦り。
完全に自分を見失っていた頃。
それが、去年の今頃。
春の終わり、夏の初め。
そんな頃に出逢ったのが、この恋愛。
宙ぶらりんだった自分が、見つけたもの。
次第に、それを中心に日々を送るようになった。
壊れそうで折れそうになった時も、
それを糧にして何とか過ごすことが出来た。
いっそ消えてしまおうか、と思い詰めた時も
それならこの恋の結末を見届けてからだ、と思い留まり。
片恋は実を結んで、二人は恋人同士になって。
恋人の存在は、わたしの日常により一層の影響を与えた。
恋愛を中心に回る生活は変わらないけれど、
それは徐々に性質を変え始めた。
最初は、やはり目先の事だけ考えて。
恋人との時間を最優先して、生活も仕事もそれに准じ。
けれど目先に向いていた視線は、徐々に将来へ。
先を見据えた時、自分が取るべき行動は何だろうと考えた。
今を優先して、将来を先延ばすか。
将来の為に、今を削るか。
最初の頃のわたしは、前者。
今、わたしが選択するのは後者。
ようやくそちらを選ぶ決心がついた。
人にとっては、これが当然の事なのかも知れないけれど、
これまで今を優先し続けてきたわたしにとっては、結構な快挙。
ただ生きてゆく、その目標を見つけられなかったわたし。
だからわたしはこの恋愛に、心身を傾けて進んでいく。
独りよがりでもいい。
人任せと言われてもいいの。
この恋愛は、確かに
わたしを生かし、活かしてくれているから。
今でも物事の優先事項は、恋人であり。
それは変わらない。
でも、その中身は確実に変化してきていると思う。