あなたを。
「見つけるまで26年かかったなぁ」
「ウチは20年かかったよ」
今年、共に27歳と21歳になる男女の会話。
そんな言葉なんて、
映画や小説の中でしか見たことがなくて。
自分の耳でそれを聞き、
自分の唇がそれを紡ぐなんて、
想像もしなかったこと。
この四ヵ月間、そんな風に
想像もしてなかったこと
ばかりが自分の身に起こってる。
色んな回り道をして、
擦り傷切り傷作って、
あなたに辿り着くまでのこれまで。
わたしが此処に辿り着くまで20年かかったことは、
決して無駄じゃなかったんだなぁ。
今で良かった。
あなたで良かった。
何度もそう思う。
お互いの為に、生まれてきて此処に居る。
そんな陳腐な台詞だって、
惜しげもなく出てきてしまうんですから。