通りを歩いていると
白い杖をテンポ良くカンカンならしながら目の見えない人が歩いていくのにすれ違う
美咲はいつも2、3丁 隣を着いて歩く
彼らの大冒険は凄いと
尊敬しているからだ
みんなきつ゛いたら黄色い点線をあけてくれるけど
点線が剥がれて切れてるところや
テンポの行灯が乗り出しているところや
すごいスピードの自転車や
友だち同士で横に並んで歩いてくるのでぶつかってしまうところや

交差点で車の音がうるさすぎて
赤なのか渡れないのか分からなかったり
それでも
テンポ良くカンカンならしながら突き進んで歩いていく
どこに進んで行くのだろう?
目的があって?
買い物?待ち合わせ?

目標って
自分のやりたいことを貫く勇気?

歩くこと

ただ歩くことだけど
大冒険だと思う
美咲が目が見えないなら
きっと怖くて街を歩くことも出来ないから…
世の中どんな人に遭遇するかわからない
殴られたり、蹴られたりからかわれて
危ない目に遇うかも…

命がけの大冒険
美咲はいつもすぐ側を2、3丁だけ着いて歩く

そうして勇気を貰うことにしている