3/13(水)大阪 森ノ宮ピロティホールで

「唐版風の又三郎」を観てきました。

観た日は大千穐楽。そして前々日だったかに

主演のお一人である窪田正孝君が

足を怪我されて一部演出を変更した舞台でも

ありました。

 

まず「唐版風の又三郎」ですが

1974年に唐十郎の劇団「状況劇場」での

公演が初演となるそうで、

宮沢賢治の短編「風の又三郎」、

ギリシャ神話「オルフェ」、

シェイクスピア『ヴェニスの商人』、

初演前年の1973年に起こった

自衛隊員による隊機乗り逃げ事件などが

モチーフとなっているお話だそうです。

とりあえず比較的小綺麗な笑舞台ばかり

観てきた私としては「アングラ」

(アンダーグラウンドの略)の世界は

未知であり、印象としては特別な…そして

独特な世界感なんだろうな…もっと言うと

人間臭いと言うか…泥臭い印象でした。

ましてや唐十郎って

「絶対私、

理解できないやろが!

と思って観劇に臨みました。

いつも風間さんの舞台を観る度に

ご一緒させて頂いているわが師匠に

そのことなど諸々伝えると師匠は優しく

そして面白く「大丈夫、大丈夫照れ

あらすじとか読まんで、理解できなくても

雰囲気や舞台感を楽しめばいいから爆  笑

と教えてくれました。

その言葉に安堵し、そしてお言葉通り

唐版と言う世界はもとより、

金さんの演出により、

新しい風の又三郎が観劇できたんでは

ないかなと思いました。

金さんは唐さん、蜷川さんの愛弟子なんだ

そうです。だからなのか??

舞台は唐さん、蜷川さんだったり…

そして山崎銀之丞さんと風間さんが

出演されていたからなのか、なんだか

つかこうへい色も感じました。

そこに金さん演出が加わり、とても贅沢な

舞台だったなぁと感じました。

いやぁーー素晴らしかった!

でもね。あんまりアングラ感を

感じなかったんですよね。

それを師匠に言ったら

「どちらかと言えばファンタジー

入ってたよね?」。

風の又三郎の名前が出てきたとこで

それはなんとなく感じました。

そしてお話は確かに理解できない所も

あったけど、役者さんの力量やら

舞台の世界観に魅せられました。

 魅せられと言う意味では少し違うかも

しれないけど爆笑三腐人と言う登場人物が

おりまして…兎に角

インパクトが凄い。

そしてそれに風間さんが

加わると最強になる爆笑

でもね…風間さん。その時は三腐人と

同じ紙パンツに腹掛けで出てきてんタラー

風間さんのあんな姿を見ることになるとは…

でも師匠と二人で後からニヤって笑いながら

「ありやなニヤリ嫌いやないですね」って

納得しあってました。

真の風間ファンはこんなことではガッカリ

しません!そんなことを多分楽しんで

いるかの様な風間さんを拝見するのが

嬉しくてたまらないんです爆笑

他に敢えて申し上げると

六平さんは、はちゃめちゃやったし

北村有起哉の夜の男の役が憎いのに

かっこいくて…

山崎銀之丞の語りはつかさんの

舞台ぽかった。

そして柚希礼音のダンスと歌はもちろん

素晴らしかったことは言うまでもなくて、

ほんまにどの役者さんも凄かったなぁ照れ

そしてみんな色んなアドリブもすごかった!

これぞザ舞台の醍醐味やと

思いました。

唐さんの戯曲は難解かもしれんけど

役者さんや演出のお陰で少しは

唐十郎の世界観を味わうことが

できました。

そして一番印象深かったのは

窪田君演じる織部は最後まで

純粋であり、無垢であり…

とてもよかったです。


風間さんが色んな分野の舞台にご出演

頂けるので私の知らない未知の世界が

いつも広がっていくのを感じます。

これからも沢山舞台が観れたらなぁと

思います。

 まだ書き足りないことがあったので

次回に続きます。