男たちは、最後に




「これは今日の足代だからな。
あらためて、落とし前は、
つけてもらいに来るからな」




と言い捨てて、部屋を出て行った。




いつの間にか外はすっかり暗くなり、
繁華街のネオンがビルの窓に反射して
、安っぽいイルミネーションを
部屋の壁に写しはじめた。




「香織……」




「生きてたんだ」




「大丈夫か」




「大丈夫なのかな、あたし……」




二人は、冷たい床に転がったまま、
天井を見上げた。




すると、シミだらけだった
天井が、いつのまにか
深い暗黒の空になり、
遠くさらに遠くで微かに
光る星が見えるような気がした。




「一緒に行くか」




大介がいった。




「あの星に?」




「さあな、けど、それもいいかもな」、





あの星にいけるのなら、
それもいいかもしけないと、
香織は心からそう思った。









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おわり
「あんた金持ちかい?」




「お金?」





「そう、こいつに代わって、
俺たちに落とし前つけられる
くらい金持ちかい?」




「そんな、お金なんか……」



「まあいいや、それは追々、
ゆっくりと話していくことにして」




男たちがニヤニヤと
笑いながら目配せをするのが、
目の端に見えた。




何も感じなかった。




最初こそ、殺されるのでは
ないかという恐怖と、激しい下半身の
痛みと屈辱に、声にならない悲鳴を
上げ続けていたが・・・




そのうち、ほんとうに
何も感じなくなり、
次々と覆いかぶさってくる
男たちに身を任せながら、
香織は、ただボンヤリと
シミだらけの天井を眺めていた。




「俺、も一回いいですか」




男の一人がそう言い出し、
二順目にはいってからは、
子どものころに流行っていた




特に好きでもなかった曲が
頭の中で鳴り響きはじめ、
無意識に口ずさんでいたようで、




「気持ち悪っ~、この女、
なんか歌ってやがる」




と、その時、香織を犯していた男に、
ひどく顔を殴られた。





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つづく
グフッとくぐもった声をあげ、
大介が動かなくなる。





「あんた、大介の女なんだろ」




別の男が、後から香織を
羽交い絞めにし、耳元でそう囁く。




「違う……たぶん」




「へぇ~、じゃあ、なぜ
こんなところに来たんだ。
大介の女だからだろ」




「あたしは……」




「あたしは?」




「ただ、彼に話すことがあって……」




「話すことだってよ」




何が可笑しいのか、
男たちが一斉に笑い出す。




「あんたさぁ~、大介のこと、
助けたいだろ」




「それは……」




「だよなぁ~、毎日毎晩、
ヒイヒイいわせてくれる
大切な男なんだからさぁ~、
そりゃぁ助けたいに決まってるよなぁ~」





「あたしは、そんな……」




「ならさぁ、俺たちに、
あんたの誠意を見せてくれよ、なぁ~」




「誠意って……」





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つづく