pokeです。たまには一般人のふりをします。今回は旅の話です。
2年前の2018年2月、私はバニラエアひがし北海道フリーパスっていうもので7日間北海道旅行をしていました。今は亡きバニラエアですね。
そのとき使っていたきっぷがなんかすげーパワーアップしてたのでご紹介します。先に言っときますがアフィじゃないです。なんなら金くれJR北海道。
それはAIRDOひがし北海道フリーパスとPeachひがし北海道フリーパスです。
◎どんなきっぷ? ~ひがし北海道フリーパス~
どういうきっぷかというと、対象の航空会社を使って北海道入りした人限定で使える、以下のエリア内の乗車券と自由席特急券として5日間使えるフリーパスです。ここ、自由席特急券として使えるんですよ。指定券を取れば指定席にもグリーン席にも座れます。
そしてお値段は16380円。25歳以下だと12680円と値引きされかなりおトクに使えます。
あれ?18きっぷと同じくらいじゃね?
しかも18きっぷと違って年中使えます。閑散期に旅行したい大学生にもぴったりです。
※画像はJR北海道ホームページより
これがどれだけ最強かというと、まあ北海道を旅行した/住んでたことがある人ならわかると思うんですが、北海道を鈍行で旅行するのはほぼ不可能です。たまーにやってる人がいますが、それはだいたい乗りつぶしか駅メモerといった、鈍行で移動することが目的になっている頭のおかしい人達だけなんでいいです。
例えば、札幌網走は特急で5時間半、運賃は自由席利用で10010円かかります。鈍行なら特別快速きたみの利用で10時間弱かかります。
札幌釧路は特急の速達版で4時間、鈍行だと11時間もかかります。こちらも10000円弱の運賃です。しかも根室本線は一部区間が代行バスの運行になっているので、迂回ルートを利用しない鈍行での利便性は皆無です。
特急で1時間半くらいの旭川くらいなら…と思うかもですが、函館本線の札幌-旭川は特急の充実具合から、特に昼間は鈍行列車はほっとんど走っていないです。普通に3~4時間くらいはかかります。
じゃあバス使えばいいじゃん!ってなりますよね?
確かに道内のバスはまあまあ便利です。値段も高くても7000円程度なので安いし。しかも夜走るものもあるので移動時間の節約に繋がります。
ただ、これらは周遊券やフリーきっぷといった類のものがほとんどないんですこれは後述。むしろバスのフリーきっぷがあるのは九州だけじゃないかと(いつかこれ使ってみたいです)。
ということを考えると、一区間だけ使うとかならバスに軍配が上がりますが、何回も乗り回すってなると鉄道のほうが便利なんじゃないでしょうか。
もちろんレンタカーっていう手もあります。というか多くの北海道旅行者はレンタカーで移動してるんじゃないんですかね。
しかしレンタカーではできず、鉄道だからできることがあります。それは飲酒です。
北海道のビールはマジで美味しいです。あと余市にはウヰスキー。富良野あたりはワインも美味しいらしいです。
僕は当時未成年なんで飲めてないんですけど
まあこれは持論なんですが、飲酒できない旅行はカスです。この点で車は却下ですね。まあ免許持ってないんですけど。
おまけ程度なんですが、このきっぷをいくつかの商業施設や宿泊施設などで提示すると割引やサービスを受けられるそうです。
詳しくはこちら
◎どう使うか?
さて、モデルコースを検討してみます。私が実際に使った行程はこんな感じです。
1日目:新千歳→札幌
2日目:札幌→網走→知床→ウトロ (知床ウトロ間はバス利用)
3日目:ウトロ→知床→釧路
4日目:釧路→塘路→釧路→札幌→小樽
5日目:小樽→札幌→旭川→美瑛→旭川
総移動距離は1200kmらしいです。今考えると頭おかしい行程ですが、これで12000円(当時はちょっと安かった)ポッキリです。しかもちゃーんと各地で観光ができるように日程を組んだし、何より鉄道では行きにくい知床ウトロを行程にねじ込めたのが個人的なポイントです。
このコースなんですが、当時バニラエアは新千歳しか就航していなかったため、また小樽と札幌の雪まつりを同時に巡るため(微妙に時期がズレてる)に微妙に最適化されていない道順になっています。
しかし、Peachは新千歳と釧路に、AIRDOに至っては新千歳・旭川・女満別・帯広・釧路に就航しています。
特にAIRDOは選択肢の多さ、ANAとコードシェアしていることから安全性も高く信用できます。
これらを踏まえて、北海道をまんべんなく回るコースを考えてみました。
0日目:→女満別→網走(観光) ・・・きっぷ利用日は飛行機搭乗日の翌日でもいいので、こういう使い方がベストです。
1日目:網走→旭川(観光)→富良野(観光)→札幌(観光)
2日目:札幌(観光)→小樽(観光)→札幌
3日目:札幌→釧路(観光)→根室(観光)
4日目:根室→阿寒湖(観光)
5日目:阿寒湖→知床(観光)
6日目~:適宜女満別へ
といったルートができました。多少キツめなんで適宜調整するといいでしょう。観光地も適当に決めてるんで、これも各自で相談ですね。
ただ冬に北海道に行った身からすると、札幌・小樽・網走・知床はいったほうがいいと思います。雪が好きなら特にです。
夏は正直覚えてないのでわかりませんが、今年行けそうならこんな感じで再訪しようかなあと考えています。同行者募集中。
pokeが実際に旅行したときの模様は、こちらのハッシュタグを遡っていただくと出てきます。気になった方はどうぞ。
◎まとめ
最後に、このきっぷの特徴を3行で復習し、どんな人におすすめかを見てみましょう!
① PeachかAIRDOで北海道に上陸すると、JR北海道のエリア管内の普通車自由席が5日間乗り放題!
② フリーパスなのでどんだけ乗ってもオールシーズン16kちょっと!U25だと12kと青春18きっぷ並の安さ!
③ 旅行先で酒を飲んでも移動中に爆睡しても大丈夫!
《こんな人におすすめ》
・北海道をまんべんなく周りたい!という北海道初心者
・金がないので安く旅行したい!っていうピンチケ
・ソロでしか旅行したことのないぼっち
・免許持ってないぴえんっていう雑魚(私含む)
・酒がないと旅行なんてやってられんわ、というアル中
・とにかく北海道で多(くの距離を移)動したいという乗り鉄
《こんな人は向いてない》
・レンタカーで大勢でウェーイwwwしながら旅行しないと死んでしまう陽さん
・鉄道では行きにくい場所にしか用のない限界旅人(気持ちはわかる)
・旅行の途中で長期滞在/長期離脱しないといけない人
・鈍行命な鉄道オタクさん
・函館に行きたい人(函館は遠いです)
では、本編はここまでにしようと思います。
おわりだよ~(o・∇・o)
poke
◎おまけ ~きた北海道フリーパスについて~
さて、会員限定(大嘘)のおまけコーナーです。
こちらではさっき飛ばした、きた北海道フリーパスの検証をしてみます。
こちらは4日間、以下のフリーエリアの普通車自由席が乗り放題になっていてお値段13150円。U25だと10520円です。
※こちらもJR北海道ホームページより
さて、このエリアを見てどう思うでしょうか。僕は正直使いにくいかなあという印象です。
なんでかっていうと、稚内まで一方通行だからです。しかも片道5時間。特急も1日3本です。稚内で旅行を終えるのであればいいですが、そうでない場合は旭川まで戻ってくる必要があり、時間のマネジメントがかなり難しいと思います。
しかし今年、ここに救世主が現れます。そう、ANA版の登場です。
私は稚内空港ヘビーユーザーなので結構詳しい?のですが、稚内空港は羽田便・新千歳便ともにANAしか就航していません。
ANA版が登場したということで、今まで不可能だった南下ルートを使用できるようになりました。
以下に僕が行くならこうするっていう旅程を示します。
0日目:→稚内(観光) ※この日に宗谷岬に行くのは時間的にきついので、翌日に回すことをおすすめします。
1日目:稚内(観光)→旭川(観光) ※朝イチのバスで宗谷岬に行って帰ってこないと、昼間の特急に間に合いません。夕方のでもいいですが旭川着は深夜です
2日目:旭川(観光)→美瑛(観光)→富良野(観光)
3日目:富良野→札幌(観光)
4日目:札幌→小樽(観光)→札幌→道東・道南へ…
→新千歳
といった感じで、かなり余裕がある日程です。
しかもこのルートでは、4日目の札幌のあと、別途費用がかかりますが各地に行くことができます。
そのまま新千歳に行って帰るもよし、苫小牧や小樽から船に乗って帰るもよし、道東に行くも函館に行くもよし、はたまたロシアに飛んでいくのもよしです。すすきのソープで一発抜くのもありかと
さて、ここから道東に行きたい人におすすめなのが、ひがし北海道エクスプレスバス2020 乗り放題パスです。
こちらの、ひがし北海道エクスプレスバス全路線乗り放題+札幌&新千歳空港間乗り放題パスというものが特に使えそうです。
お値段が少し張りますが、札幌・新千歳⇔道東の往復と、道東地域の指定の高速バスが(予約制ですが)乗り放題です。
層雲峡や羅臼、標津、オンネトーなど鉄道では行きにくい場所にも便があるという利点があります。
しかしこちら、ちゃんと確認はできていないのですがおそらく冬期限定です。
まあ大津海岸のジュエリーアイスを見れるってだけで完璧ですが。
ジュエリーアイスを知らないって方はググってみてください。僕も実物を見たことないんでそのうち見に行きたいと思ってるやつです。
以上です。北海道行きたくなってきましたか?僕はこれ書いてたらいきたくなってきました。旅芸人の血が騒ぐ。
僕の弟(1浪)が北大を受験するので、ワンチャン宿になったら北海道を周遊したいな、と思ってます。
それでは。