先月(7/14日)は炭治郎の誕生月でした。7月のブログでは熱く炭治郎愛を綴りましたが、収まりきらず月またぎのその2を書きます。私は圧倒的に炭治郎推しです。漫画もTVアニメも映画も推しキャラは炭治郎一択という偏愛ぶりです。彼以外のキャラが目に入らないという、ちょっとアタマおかしいんじゃないの?レベルの炭治郎ファンなのです。
先月も書いたけどここは何回も言いたい萌えポイントなので。作者の吾峠さんが最終巻で炭治郎を「穏やか利かん坊」と評してました。優しけど鬼や柱に対しても自分の意見はハッキリと言う、慈悲深いけど理不尽な相手にはしっかりと怒る。頭がいいのに天然ボケとKYが絶妙に交差して、なんかこう母性本能の震度計が揺れるんですよ。
●出会った人々を導いていったのは炭治郎
ここからは私の勝手な炭治郎考です。鬼にされた妹の禰豆子を背負い炭治郎は長く辛い旅に出ます。その旅路の途中でさまざまな人々に出会います。義勇さん、鱗滝さん、クセの強い柱たちなど。出会った人々に教えを乞い、学び、成長していく炭治郎。と、漫画全23巻・TVアニメ26話を通しで見た時はそう思いました。でも何か違うぞ。漫画を読み返し録画してあるアニメを見返してみました。出会った人の心を開き、トラウマから解き放ち、救い、導いていったのが炭治郎だったのです。強い剣士になるために成長しながら、アナザーストーリーとして人や鬼を「解放」していくん
ですよ。
先月の「その1」では、出会った順に
義勇さん・鱗滝さん・錆兎と真菰・手鬼・伊之助と善逸・珠世と愈史郎・響凱・累・胡蝶しのぶと書きましたが、その2は中盤から後半についてですね。炭治郎によって「解放」されていく後半の登場人物もたくさんいますが、文字数が足りないからザックリ手短に行きます。
玄弥
炭治郎と同期ですが最初は険悪な仲の二人でした。玄弥に嫌われても気にしないでガンガン話しかける炭治郎。やがて玄弥も心を開いていきましたね。「弱い人間が一番の可能性を持っている」という炭治郎の言葉を胸に抱きながら、彼は黒死牟との死闘で散っていきました。
無一郎
凄惨な過去のため記憶と感情を失っていた無一郎。初めは相容れない二人でしたが、「人のためにすることは巡り巡って自分のためになる」という炭治郎の言葉を聞いてから、少しづつ記憶や感情を取り戻していきます。無一郎の父は赤い髪赤い眼の人でした。炭治郎も同じ赤い髪と眼で、無一郎は彼に父の面影を重ねたのでしょうね。
猗窩座(アカザ)
強さだけを求めた猗窩座が目指したのは「無我の境地」。その境地に足を踏み入れたのは猗窩座ではなく炭治郎でした。猗窩座が人間だった頃に世話になった師範に似ていた炭治郎。彼の姿に師範の姿が重なり、父親のことや恋人の恋雪のことを思い出していきます。最期は炭治郎に感謝の笑みを向け、猗窩座は自ら散っていきました。
他にも炭治郎によってトラウマから解放され救われていった人は、カナヲ、行冥さん、鬼の妓夫太郎や堕姫などたくさんいます。
鬼殺隊と鬼側との関係は数百年にも及ぶ膠着状態が続いていましたが、歯車が軋むように事が動き出したのは、炭治郎が禰豆子を背負って鬼殺隊の前に現れてからなのです。炭治郎は日の呼吸の創始者「継国縁壱」の子孫ではないですし、最終奥義を完成させ圧倒的に敵を叩きのめすラスボスの剣士でもありません。その浅いところに囚われている人は「炭治郎は主役としては影が薄い」と言います。とんでもない。彼はこの物語の決してブレない最強の芯ですよ。炭治郎というブレない芯が中心にあることによって、物語に遠心力がかかっていくんです。
もし「実は縁壱の末裔だった炭治郎が覚醒。最終奥義ヒノカミ神楽13の型を完成させ、世界征服を企む無惨を倒し、人類を危機から救った」なんてなったら興醒めしてしまいます。男性作家さんだったらやりかねないですよね。でも吾峠さんは女性作家だからそういう展開にはしなかった。主人公像を「信念を貫き通す、優しくも心の強い少年」に終始徹した作者はあっぱれです。そこが、普段少年漫画を見ない女性層を取り込めた要因だと思います。
だめだ、ここで一旦ストップしないとヤバイですね。無惨と炭治郎の関係性とか縁壱さんの思念はどうだったのかとか、まだまだ言いたいことがたくさんあるんですよ。でも秋からは遊郭編が始まるし、書く機会はありますからね。
さて次のブログは、ギリシャの旅日記か田代島の猫紀行にしようか。うーん、ゆっくりマイペースでアップしていきます。
※私ほんとに炭治郎くんだけが好きで…。なんとか廻戦とか、なんとかアカデミアとか、なんとかリベンジャーズとか全くキュンキュンしなくって興味がわかないという変人なのです。困ったものですね。
※画像は私物を撮ったものです。