『鬼滅の刃』竃門炭治郎くんお誕生日おめでとうございます。彼は7月14日生まれなんです。そして遅ればせながら映画興行収入400億円突破もおめでとう。DVD・Blu-rayの売り上げも100万枚を超えました(※2021年7月3日時点)。すごいですね。私は圧倒的に炭治郎推しです。漫画もTVアニメも映画も推しキャラは炭治郎一択という偏愛ぶりです。世の中の鬼滅ファンのほとんどが「煉獄さんを400億の男に」と言っていましたが、私は「炭治郎を400億の少年に!」と一人勝手に盛り上がっていました。

 

作者の吾峠さんが最終巻で炭治郎を「穏やか利かん坊」と評してましたが、私はこの「穏やか利かん坊」にホント惚れましたね。優しけど鬼や柱に対しても自分の意見はハッキリと言う、慈悲深いけど理不尽な相手にはブチ切れる。そう、彼は慈悲と怒りが交差するホントに魅力的なキャラクターだと思います。理想の男性像は竃門炭治郎だと胸を張って言えますね! でも彼とは年が離れすぎていて犯罪になってしまいますけどwww 

 

●出会った人々を導いていったのは炭治郎

ここからは私の勝手な炭治郎考です。鬼にされた妹の禰豆子を連れて、炭治郎は長く辛い旅に出ます。その旅路の途中でさまざまな人々に出会います。義勇さん、鱗滝さん、この世にはいない錆兎や真菰、クセの強い柱たち、隠たち、刀鍛治の人など。出会った人々に教えを乞い、学び、成長していく炭治郎。…と、漫画全23巻・TVアニメ26話を通しで見た時はそう思いました。でも何か違う…、何か違うぞ…。漫画を何度も読み返し、録画してあるアニメを見返してみました。出会った人の心を開き、トラウマから解き放ち、導いていったのが炭治郎だったんだ。無意識にだけど…。彼はこの物語の主役ですが、ジャンプ漫画特有の「おらあ、強くなりてえ」的な熱血男ではなく、出会った人や鬼を解放していくシャーマン的な存在なのだと思いました(個人的見解ですけどね)。

 

例えば、出会った順からいくと

義勇さん

炭治郎を鬼殺隊に導いた人ですが、心に深い悲しみを抱いていますよね。鬼を倒していないのに最終選別を生き残ってしまった、親友サビトの死とともに…。彼はやがて炭治郎によってその深いトラウマから解放されました。

鱗滝さん

多くの教え子たちを失ってしまった悲しみが心の奥底にあります。優しすぎて剣士にはなれないと思った炭治郎が最終選別を突破し、その後も鬼たちと戦い生き残った。鬼のいない世界には教え子を失う悲しみもない。鱗滝さんの悲しみの連鎖を炭治郎と禰豆子が断ち切ってくれたんですね。

 

錆兎と真菰

この世にはいない2人。その魂が炭治郎の前に現れ、修行の手助けをしてくれます。2人を殺した手鬼と炭治郎が戦い、その頸を切り落とした瞬間、錆兎と真菰は成仏できたのでしょう。

手鬼

炭治郎に殺された最終選別の鬼。炭治郎は、体が崩れていく鬼の手を握り「神さま、この人が次に生まれてくる時は鬼になんかなりませんように」と願います。炭治郎に手を握られた鬼は人間だった頃を思い出します。優しかった兄と手を繋いで歩いた日を思い出したのです

伊之助と善逸

炭治郎の同期で隊士として共に戦い、成長していった仲間。特に野生児の伊之助は、炭治郎との出会いで人としての感情が芽生えていきます。最終決戦の後、炭治郎の生家に戻り4人で仲良く暮らします。親兄弟がいない天涯孤独の伊之助と善逸は、そこで初めて温かな「家族」の生活を経験することができたんですね。

珠世と愈史郎

炭治郎の優しさに触れ、自分の屋敷に招き入れて協力を依頼します。無惨を倒せたのは珠世さんが開発した薬のおかげですが、炭治郎が禰豆子の血と倒した鬼の血を珠世さんに送ったからこそ完成したものでした。

 

響凱

響凱が書いた小説の原稿が飛び散った時、戦闘中の炭治郎はその原稿を踏みつけませんでした。響凱はハッとします。原稿を踏みつけた編集者、踏みつけなかった炭治郎。「君の血気術は凄かった」と炭治郎に言われ、「小生の血気術は認められた」と響凱は散っていきます。

義勇に敗れた累。死に際に妹を守る炭治郎の姿を見ながら、少しづつ人間時代の記憶が蘇ってきます。累から悲しみの匂いを感じた炭治郎は崩れていく体に手をのせます。「温かい」と累はつぶやきます。炭治郎の手の温もりが累に両親のことを思い出させたのでした。累を切ったのは義勇ですが、累を救ったのは炭治郎の方ですよね

胡蝶しのぶ

蝶屋敷の屋根の上で全集中常中の鍛錬をしている時にしのぶが現れます。「怒ってますか?」と炭治郎に聞かれ、ハッとしたしのぶ。姉への思いや鬼への憎しみなど心情を吐露します。きっとそれは誰にも言わず心の中に秘めてきた思いだったのでしょう。炭治郎にだけは打ち明けたのだと思います。

 

いやあ、ここまでまだ物語の前半です。炭治郎への愛が溢れすぎて、書き出したら止まらなくなりました。ブログ1回分にまとめようと思ったんですが、その2も書かないと終わらないですね。マイペースでアップしますけどその2へ続きます。

 

(ユーフォさんの脱税がどうのこうのとネットニュースに出ていたんですが、あれは鬼滅の刃を制作する前の話ですからね。調査に時間がかかって今の発表になったんでしょ。鬼滅の刃の儲けから脱税した訳ではないのに誤解しているネット民がたくさんいてびっくりしました。ネット民て意外と情弱なのかな。鬼滅の制作を手がけて以降、ユーフォさんのバックにはソニー、アニプレックス、集英社が付いているので大丈夫だと思います)

※画像は私物を撮ったものです