昨夜は初めてスタンディングオベーションというものを見ました。
期待値を遥かに超えたミュージカル、あまりの完成度の高さにあれを演じているのは本当に子供たちなのかと思ってしまうほど。
(以下ミュージカル「ビリーエリオット」に対し熱く語っています、キモかったらすみません...)
17:45開幕で20時半終了だったので、途中で寝ちゃうかと思われた息子も
2時間半ずっと舞台に釘付けで、良いシーンがあれば拍手までしていた。
イギリス北部の炭鉱の町を舞台に、ダンスに目覚めた少年ビリーエリオットが夢に向かってひたむきに突き進む姿が描かれています。
炭鉱ストライキの暗い社会情勢もあり、初めは男の子がバレエだなんてと周りから大反対を受けるも
ビリーの溢れ出す才能にみんなが徐々に気づき始めるというあらすじ。
今回ビリー役にはオーディションで4人の少年たちが選ばれたのですが
バレエだけでなく、タップダンスにヒップホップ、アクロバット、そして歌にお芝居と幅広いジャンルでの才能が求められるため
選ばれたのはどの子もバレエやヒップホップ、歌に秀でたほぼプロみたいな少年たち。
だったのだけど....
昨夜私が見た回でビリー役を演じていたのは
9歳でビリーエリオットのDVDを見て感銘を受け、日本でオーディションがあると知り何が何でも舞台に出たいとシンガポールから単身帰国してきた山城力くん。
驚いたのはダンスもバレエも全くの未経験、ド素人だった彼がいきなり脇役に抜擢されたこと
更に驚くのが
公演に向けた稽古過程でのズバ抜けた身体能力、ビリーエリオットに対する熱意を買われ急遽5人目のビリー役に大抜擢。
7月19日から公演がスタートしている本作ですが
前半は脇役で登場し8月20日から主役のビリーを演じ始めた山城くん
昨夜は幸運にもビリーとしての彼の3回目の公演でした。
ハラハラする場面もあったり少し失敗してしまった場面もあったのだけど
本当につい最近までバレエやダンス未経験だったのかと思うほどの熱演
隣のおばちゃまたちは号泣していましたw
天才とはこういう子のことをいうのかな。
最初はダンスを始めることもオーディションを受けることにも大反対していたという親御さんは
自分の子供があんな大舞台に立ってどんな思いだったんだろう
まだ小学生なのに両親の反対を押し切って日本に帰国してまで受けたオーディションで夢を掴む
ビリーエリオットを地でいくまさにリアルビリーエリオットでした。
10月1日には東京公演が終わってしまうので(10月からは大阪公演がスタート)
またもう一度見たいと思ってしまう。
小さい頃、母さんがミュージカル「レ・ミゼラブル」に連れて行ってくれた時の衝撃は今でも忘れられないのですが
子供たちにもそんな体験をさせてあげられたら.....
私自身も夢のような舞台を見て最高の夜を過ごした分
帰りは実家までの1時間半の道のりを、寝てしまってビクともしない20㎏の息子を抱っこして帰るという修行のような体験もしましたが、、
それもチャラになるくらいのミュージカルでした。
また暫く頑張れそうだー
※こちらのミュージカルは4歳から観劇可で、大人の膝上に座っての観劇は不可なので子供も大人と同じチケット料金が必要でした