前方下手
最前センター
後方サブセンター
「千と千尋の神隠し」を観劇しました。
有り難いことに、3回観劇できました。
決して高額転売ではく、通常の正式ルートでの入手です
大好きなジョン・ケアードの演出となれば、見ないわけにはいきません。
どんな優しい演出が見られるのか!と期待大でしたが、作品自体が優しいので、ジョンにはぴったりでした。
特筆すべき点は二つ。
一つ目はとにかくアナログにこだわった演出。
巨大化していくカオナシ、ハク竜が水中を泳ぐ、空を飛ぶ、千尋が階段を高く高く上る、などのシーンは、CGやプロジェクションマッピングを使わず、とにかくすべて人力でした。
二つ目は、忠実に原作を再現したこと。
原作につけ足すことも省くことも無く忠実に再現しつつ、アニメーションの特色を崩すことの無いように配慮された演出でした。
冒頭の車に乗っているシーンや、電車のシーンの背景は実写ではなく、イラストレーションというか、優しいアニメーションだったことからも感じられました。
キャストは、千尋とリンは固定し、その他のダブルキャストはすべて見られました。
千尋役の上白石萌音さん。声も所作も、千尋そのもの。
カテコでのはじける笑顔がそれはそれは素敵でした。
それにしても萌音ちゃん、一回の舞台で何キロくらい走ってるのかしら
来年は全く違う役柄のジェーン・エアを演じられますが、今から楽しみです。
リン役の咲妃みゆさん。
落ち着いた母と気風の良いリンと、どちらも気持ちよいほど再現されていて、素晴らしかったです。
ハク役のお2人。
初見の醍醐虎汰朗さん。声優や、2.5ミュージカルに出演されているとのこと。声優ならではのさすがの発声、演技、ハクそのものでした。
一方の三浦宏規さん。温かみのあるハクで、何と言っても所作が美しい。バレエの経験が遺憾無く発揮されていました。
ハクが竜に変身するとき、3回転(2回転?)していたのです流れがとても自然で美しかった!
書き出すと長くなるので割愛しますが、窯爺の腕をはじめ(笑)、皆さん素晴らしかったです。
何が嬉しかったって、オケが、なかでも管楽器が最高でした。
私の帝劇史上最高でした。
カテコでそのお姿を舞台奥で拝見したときには、それはもう熱い視線をお送りしました。
決してお芝居を邪魔することないBGM。
完璧でした。
カテコ後の余韻に浸ることのできる演奏がとても心地よく、優しい気持ちで帰路につきました。
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