井上ひさし作品を2つ観劇しました。
3月に観た「日本人のへそ」があまりに素晴らしかったので、日本人としては井上作品を観なくては、と決意しての観劇です。
5月に観劇したのは「父と暮せば」
舞台は広島の原爆から3年後。
原爆で亡くなった父(山崎一さん)が娘(伊勢佳世さん)の前に現れます。
一昨日観劇したのは「母と暮せば」
舞台は長崎の原爆から3年後。
原爆で亡くなった息子(松下洸平さん)が母(富田靖子さん)の前に現れます。
いずれも、人生の岐路にたった2人の背中を押すタイミングで現れたのでした。
柔らかい方言で語られる2人芝居。
胸が詰まる瞬間の後にふっと笑いを誘う瞬間があり、暗く、緊張しがちな心がほぐされます。
いずれも、お2人の会話が自然で、没頭しました。
「母と暮せば」では、何気ない会話にもかかわらず開始5分から目頭が熱くなり、最後までそのまま。
場内は終始すすり泣きが聞こえました。
医大生の息子を演じた松下洸平さん。
時に寝そべり、時に踊り、原爆での体験を全身で語り。。。。。
その純粋さが胸につきささりました。
母が「またひとりぼっちになっちゃうの」と言うと
「ひとりぼっちじゃなかとよ。
ずうっとここにおったよ。
おじちゃんも、○○も、みいんな見守っとったよ」
という息子の言葉。
思い出した今でも泣けてきます。
助産婦として生き、陰陽併せ持つ役の富田靖子さんも力強く素敵でした。
長崎ならではの「神、祈り」も表現され、本当に見事な作品。
お勧め1000%です
ひたすら自分の両親のことを思いながらの観劇。
亡くなってから2人の夢はみるのですが、まだ現れてはくれません
お迎えの時にはきてくれるかなあ。。。。。。
「日本人のへそ」は7/17(土)よる9:00からWOWOWで放映。
「母と暮せば」は8月6日 - 8月9日、配信で視聴可能です。
配信では、両親はひとまず置いといて(笑)、純粋に作品を楽しみたいです
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