「キネマの天地」を観ました。
開演前に場内に流れるのは音楽ではなく町の雑踏、人のざわめき、
やがて鎌田行進曲が流れ、開幕です。
舞台は昭和10年、築地東京劇場。
舞台上で準備をしている松竹キネマ蒲田撮影所の助監督・島田健二郎(章平さん)の前に、娘役で人気沸騰の準幹部女優・田中小春(趣里さん)、続いてヴァンプ役で人気の幹部女優・滝沢菊江(鈴木杏さん)、お母さん物で有名な大幹部待遇の徳川駒子(那須佐代子さん)、最後に大幹部女優のトップスター立花かず子(高橋惠子さん)が登場。
いずれも蒲田撮影所所属の、日本映画界を代表する大スター。
超大作の松竹蒲田特作豪華版・映画『諏訪峠』の打合せに呼ばれてきた四人は、自らを誇示し、鞘当てし合いながら、上演中に突然死した女優の松井チエ子のことを思い出す。そこへ、松井の夫でもある映画監督小倉虎吉郎〈千葉哲也さん)が、『諏訪峠』の代わりに、松井の一周忌記念興行として『豚草物語』の再演を持ち出した。
松井殺しの犯人探しが目的の監督は、万年下積み役者の尾上竹之助(佐藤誓さん)を刑事役として雇い、稽古中の4人を見張らせる。
果たして、この4人の中に犯人はいるのか......。
女優最高、天晴れ
配役が最高でした。
新人でブリブリ感満載の趣里ちゃん、
短髪、パンツ姿で颯爽とした新劇女優の杏ちゃん、
白塗りのおかあさん役の那須さん、
登場と同時に、稽古場であるにもかかわらずライトを要求し、大物感漂う高橋さん。。。
更には万年下積み役者、佐藤さんのラストも美しかった。。。。
先輩を「姉さん」と呼び、互いに悪態をつきつつも、「女優」を否定されると一致団結してかばい合う様は爽快でした。
ケラケラ笑っているうちにさすが井上ひさし作品、二転三転し、またまたたくさん騙されました
終わって感じたのは女優賛歌、演劇への愛。
心に刺さるセリフがたくさんあったのに、脳内に残ってくれないのが悔しいです
ああ素晴らしかった
舞台稽古映像↓
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