あんにょんニコニコ


韓国ミュージカル「ヘドウィグ」の鑑賞感想などを書いてみようと試みてすっごい挫折感を味わいほっぽってあったのですが、これをすませないことには落ち着かない(^^;)ので遅ればせながらトライです





画像は昨夜くらいからInstagramにいっぱい上がってるヨハンくんIどのアカウントが原本上げたのかわからない状態です。




ど緊張の舞台を見てやるんだ\( ˆoˆ )♡との思いでまず初日を選択して渡韓。ヨハンくんには緊張の影など全くなく(笑)代わりに私が、どうなることやら…?と緊張するという有り様に。


開演直前に客席の最後列に現れたチョ・スンウ씨とチョ・ジョクソク씨、二人の偉大な先輩ヘドウィグに見守られ記念すべきfirst nighIの幕が開きました。特にチョ・ジョンソク씨はヨハンくんの登場時に客席に「拍手!👏」と声かけしてくれたとか。いい話だ。


私はわりと軽い気持ちで見に行ってしまったんだけど「Hedwig」の音楽性の素晴らしさに驚き、感動し、言葉の壁の高さに理解出来ない範囲が広すぎて、予習をしてこなかった事を後悔したのですが、ここは周りの韓国人の反応とのりについていくしかないな…(^^;)と傍観者の傍観者の距離でしかこの一回目はハートる事が出来ませんでした。


でも今思えば後に見た5月の舞台に比べたら、客席はヨハンくんのファンというよりミュージカル「Hedwig」のリピーターが多かったような気がします。音楽や台詞への反応がね


で、初日は、

ヨハンくんを見た!
思っていた以上に歌が上手かった!
台詞の聞き取りはドラマ以上に難しい!


やっぱり可愛いよ~←楽屋出(爆)


くらいで、これでは次回もまた自分も楽しめないし、いくら韓国語がわからない外国人ファンでもあれほど頑張っているヨハンくんに対して申し訳ない、韓国ミュージカル見る資格なし!だと思い、次の鑑賞に備えて、今、何ができるか?何をすべきか?を考えました。で、やはり
歌の意味を理解するのが大事なのではと思い、歌詞をとにかく把握しようと出来ることはやってみました。



幸いにも英語の映画があったのでそれを鑑賞。歌詞はほぼこの段階で把握出来ました。
ここで映画を見過ぎてしまったことが後から舞台を見ることのマイナスにはなったんですけどね(^^;)韓国語は歌うことにとても適した言語だと思っていたけどやはり英語ね~と。特にヨハンくんの発音(^^;)


「ヘドウィグ」の歌詞に関しては多くの方が翻訳などサイトやブログで言及されていました。


時間がなかったので私が頭にきちんと入れたのはこの3曲です。


the origin of love  
「Hedwig」の主題となる曲として。


sugar daddy
サウンドは一番好きだと思いましたが、ヨハンくんはこれが一番ダメなんじゃ?!と思ったから。←すいません、私ってこんなヤツです。


wicked a little town
ヘドウィグと彼が追い求めたトミーの二人が
違う歌詞で歌っています。ここにもこのミュージカルを読み解く鍵があると思いました。


星星星


the origin of love 愛の起源


When the earth was still flat,
 地球がまだ平らで
And the clouds made of fire,
 雲は火でできていて
And mountains stretched up to the sky,
 山が空に向かって背伸びして
Sometimes higher,
 ときIは空よりも高かったころ
Folks roamed the earth
 人間は地球をゴロゴロと
Like big rolling kegs.
 大きな樽みたいに転がってた

They had two sets of arms.
 見れば腕が二組と
They had two sets of legs.
 脚も二組あって
They had two faces peerIng
Out of one giant head
 大きな頭には顔も二つ付いていて
So they could watch all around them
 それであたりが全部見渡せて
As they talked; while they read.
 本を読みつつ話もできて
And they never knew nothing of love.
 そして愛については無知だった
It was before the origin of love.
 愛がまだできる以前のこと

The origin of love
 愛の起源


And there were three sexes then,
 そしてそのころ性別は三つ
One that looked like two men
 ひとつは男が二人
Glued up back to back,
 背中と背中でくっついたやつ
Called the children of the sun.
 そいつらの名前は太陽の子たち
And similar in shape and girth
 それと同んなじ形して
Were the children of the earth.
 地球の子らというのもいたの
They looked like two girls
 見た目は二人の女の子
Rolled up in one.
 それが一つになったもの
And the children of the moon
 それから月の子供たち
Were like a fork shoved on a spoon.
 ちょうどスプーンに挿したフォークみたいで
They were part sun, part earth
 はんぶん太陽はんぶん地球
Part daughter, part son.
 はんぶん娘ではんぶん息子

The origin of love
 愛の起源


Now the gods grew quite scared
 そのうち神々が怖れだした
Of our strength and defiance
 人間の強さと不敵さに
And Thor  said,
 それでトールがこう言った
"I'm gonna kill them all
 「おれが皆殺しにしてやろう
With my hammer,
 このおれの大槌(おおづち)で
Like I killed the giants."
 あの巨人どもを倒したときみたいに」
And Zeus  said, "No,
 そしたらゼウスが言葉を継いで
You better let me
 「いやいやおれにやらせておくれ
Use my lightening, like scissors,
 この雷(いかづち)をハサミに使って
Like I cut the legs off the whales
 クジラの足をちょん切ったときみたいに
And dinosaurs into lizards."
 恐竜たちを小間切れトカゲに変えたときみたいに」
Then he grabbed up some bolts
 それからおもむろに稲妻をつかみあげ

And he let out a laugh,
 一回、ガハハと笑ってから
Said, "I'll split them right down the middle.
 いわく「おれがやつらをまっぷたつにしてやろう
Gonna cut them right up in half."
 上から下に引き裂いて半分にしてやろう」
And then storm clouds gathered above
 そしたら頭上で嵐の雲がもくもくと
Into great balls of fire
 集まりやがて大きな火の玉


And then fire shot down
 そこから炎が稲妻になって
From the sky in bolts
 真っ逆さまに落ちてきた
Like shining blades
 光はじけるナイフの
Of a knife.
 刃(やいば)
And it ripped
 それが切り裂く
Right through the flesh
 一直線の肉体
Of the children of the sun
 太陽の子ら
And the moon
 月の子供ら
And the earth.
 地球の子供ら
And some Indian god
 そこにインドの神まで現れて

Sewed the wound up into a hole,
 傷口を縫って寄せて穴にして
Pulled it round to our belly
 おなかの真ん中にもってきた
To remind us of the price we pay.
 この罰の大きさを忘れないように
And Osiris and the gods of the Nile
 次にオシリスとナイルの神々が
Gathered up a big storm
 雨風をまとめあげて
To blow a hurricane,
 ハリケーンを巻き起こし
To scatter us away,
 あたしら人間をちりぢりに吹き飛ばした
In a flood of wind and rain,
 風と雨は荒れ狂い
And a sea of tidal waves,
 高波までが襲ってきて
To wash us all away,
 人間はもう流されバラバラ
And if we don't behave
 それでもよい子にしてないと
They'll cut us down again
 またまたもっと切られてしまう
And we'll be hopping round on one foot
 しまいにゃ一本足で飛び跳ねて
And looking through one eye.
 目玉一つで見なきゃならなくなる


Last time I saw you
 このまえあなたを見たときは
We had just split in two.
 あたしたちはちょうど二つに裂かれたばかり
You were looking at me.
 あなたはあたしを見つめてて
I was looking at you.
 あたしはあなたを見つめてた
You had a way so familiar,
 なんだかすっごく懐かしい感じがしたけど
But I could not recognize,
 でもそれがなんだか分らなかった
Cause you had blood on your face;
 だってあなたの顔は血みどろで
I had blood in my eyes.
 あたしの目にも血がしみて
But I could swear by your expression
 でもぜったいに分ったの、あなたのその感じで
That the pain down in your soul
 あなたの心の底にある痛みは
Was the same as the one down in mine.
 私のここにあるのと同じもの
That's the pain,
 この痛み
Cuts a straight line
 一直線の切り込みが
Down through the heart;
 心臓をまっぷたつに貫いてる
We called it love.
 それをあたしたち、愛と呼んだわ
So we wrapped our arms around each other,
 だからたがいに腕をまわして
Trying to shove ourselves back together.
 どうにか元どおりに一つになれないかと
We were making love,
 けんめいに抱き合い愛を交わした
Making love.
 愛を交わした


It was a cold dark evening,
 冷たく暗い夜だった
Such a long time ago
 もうあんなにむかし
When by the mighty hand of Jove(*4),
 ユピテルの無敵の手でもって
It was the sad story
How we became
Lonely two-legged creatures,
 あたしたちがどうやって
 二本脚のさみしい生き物になったのか
 それは悲しい物語
It's the story of
The origin of love.
 それは愛の
 起源の物語
That's the origin of love.
 それが愛の起源
 愛の起源


星星星

これは哲学を唄っていますよね。人は男と男の結合体、女と女の結合体そして男と女の結合体の3種いた。彼らは完璧だったけど愛を知らなかった。神の怒りをかって切り離された彼らは自分の失った半身を探そうとする。それが愛だと。




「ヘドウィグ」は、ベルリンで生まれた少年が夢みたアメリカに行くために自分を愛してくれた黒人兵との結婚を決意。そのために行った手術の失敗で1インチの肉の塊が股間に残る。そこまでして行ったアメリカで皮肉にもベルリンの壁が崩壊の日にその黒人兵に捨てられる。


支えとなった音楽で魂を通じあえたと思っていたトミーに実は女ではないと知られ、いや、知らせ、捨てられた上に彼の音楽まで持ち逃げされる。舞台はそのヘドウィグの曲で今やロックスターとなったトミーのライブツアーを小さなレストランなどで歌う巡業をしながら追いかけるヘドウィグがその半生を観客に語りかけていくというもの。( 舞台右手にあるドアの向こうがトミーのステージ )



まあ、これだけは押さえて(^^;)



ヘドウィグはトランスジェンダーということなんですが、この作品が作られた時代のトランスジェンダーへの意識とはどれほどのものだったんでしょうか?今やそう呼ぶのでさえ差別ではないのか?との時代だと思うのですが。




愛を、自分の片割れを探していたというより、
トランスジェンダーであるが故に自分のアイデンティティを見つけようとしていた、本当の自分は何であるのか?探していた物語と言ったほうがいいかもしれません。



LGBTで大きく分類されているわけですが、
いや、今はそういうのも差別かも…トランスジェンダーの方には巡り会ったことはないのですが、バレエ鑑賞を長く続けていたので、ゲイの方にはたくさんめぐり逢いました。実際、私が20年近くそばで応援してきた彼もゲイでした。
これほど感受性が高く、感性が研ぎ澄まされていて疲れないのか?と思えるような人で、いつも、そうですね、愛を探していました。


「僕を本当に愛してくれる人はいるのかな?」


「僕を本当に愛してくれる人と巡り会うことは出来るかな?ねえ、YUI、どう思う?」


と私に問い、自分にいつも問うていました。



私は内心、私がこんなに愛しているのに…と思いながら「絶対大丈夫!必ず現れるわ!」と答えてました。ゲイである彼には女の愛など救いにはならないんだと気づいたのはずっと後だった…



いつだって恋人はいた人なのに、違う!違う!とくっついては別れて(爆)


カナダ、トロントで踊ったときは、トロントが恋に落ちたと絶賛され、ニューヨークデビューはニューヨークを一晩で虜にしたとまで言われたダンサーだったのに、本人は、自分はちっとも幸せじゃない、たった一人の愛してくれる人もいないんだよといつも泣いていました。


ここまで書いたらわかる人には誰かわかってしまうんだけど、彼はゲイであることを隠してないから(^^;)
「君は異性愛者だけど、自分は異性愛者だと宣言したことある?する必要ないよね?なのにどうしてゲイだけはゲイだと言うことをカムアウトしなくちゃならないの?!」と言ってたことがあります。


なるほどなあ、その通りだよね。と思いました。彼はその感性の高さに苦しんではいたけれど自分のゲイであるとのアイデンティティに誇りを持ちそれを謳歌していました。


もてたからねえ~ハート何人の恋人を見てきたことか(笑) 何年か後に「やっと本当の愛を見つけたんだ爆笑」って報告も受けたしね。



ミュージカル「Hedwig」の主人公は女になりきれなかった身体を持ち、アイデンティティが崩壊してその代わりとなる愛を探していたのかもしれません。



文章ばかり長くなってしまいましたが、ヨハンくんのことは何も書けてないえーん
でも一旦ここで切ります。続きありですからね。


最後に、私がずっと愛してきた彼がそのダンサーとしては晩年に踊ったものです







「チャイコフスキー」誰でも知っているあの偉大な作曲家の半生の物語です。


チャイコフスキーはゲイであったと言われています。ゲイである自分を責め続けた人生でした。バレエはその苦悩をかかえたチャイコフスキーと彼の愛を求め続け、それが叶わず精神を病み非業の死を遂げる彼の妻の物語です。


男も求めてしまう苦悩を踊り、鬼気迫るそれこそ鳥肌ものの舞台でした。この作品を見た時に、やはり彼自身もゲイであることに苦悩してきたのか?と考えましたが、彼の美しき恋人達を思い出してすぐさま打ち消しましたわ(笑)



では、続きは…明日かな(^^;)






ヨハンくんも半袖に!これは25日!
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