【コンサルタントの戯れ言 2020-01-21】~「分かる」と言わない原体験は117~ | 現場力の強化と現場力活用に役立つ情報を発信するオフィス・ビブラビのオフィシャル・ブログ

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阪神淡路大震災から25年にあたり、

先週は関連する番組が

多く放送されていました。

 

震災直後に現地に取材に来た人、

その後も何度も取材に訪れた人、

ほとんど現地に来たことがない人、

さまざまな人がコメントしていました。

 

震災時からずっと現地にいない人は

被災者から言えば第三者です。

 

第三者だからこそ見えること、

分かることも多くあります。

 

しかし、

当事者のことや気持ちを

分かっているように言われると、

不愉快に感じます。

 

これは同じ関西であっても、

一部の地域で被害のあった

大阪の人の多くも同じように第三者です。

 

大阪のほとんどの地域では

震災翌日には普通に生活していました。

 

震災当日の夜から

仕事後に飲みに行き、

普通に楽しんでいたことも知っています。

 

それは悪いことではありません。

 

しかし、

その人たちに被災者のことを

分かったように言われることを

不愉快に感じます。

 

思い返すと、

震災直後の報道を観ていた時に

不愉快に感じたのが最初でした。

 

当事者しか分からないし、

当事者同士でも

他の人のことは全ては分からない。

 

それを実感しました。

 

そして、

人の気持ちを分かっているように思い、

口にすることが

どれだけ僭越なことかも知りました。

 

私はコンサルティングの時、

相談を受ける時、

決して「分かります」とは言いません。

 

これも阪神淡路大震災、

117の経験から学んだことかもしれません。