はじめに結論から申し上げますと、女性の体は特に「エストロゲン」のおかげで活き活きとしています。
女性ホルモンには、エストロゲン（卵胞ホルモン）とプロゲステロン（黄体ホルモン）という２つのホルモンがあります。
女性ホルモンの分泌量は周期ごとにそれぞれ変動します。
月経の時は両方のホルモン量は少なく
排卵に向かってエストロゲンが増加していき
排卵後にはプロゲステロンが増えます。
そして排卵から10～14日後にエストロゲンもプロゲステロンも少なくなり月経がおこります。
少し医学の話です。
エストロゲンは卵巣の中の卵子を入れている「卵胞」という袋の外側の細胞が作っていて、血液によって全身に運ばれます。
血液にのって全身に運ばれたエストロゲンは標的臓器の細胞に入り込み、その細胞核の中の受容体と結合して初めてホルモンの効果が現れます。
その効果というのは、思春期であれば乳腺が発達し皮下脂肪が増えて女性特有の体つきになり月経が始まります。
それ以外に様々な臓器に機能を安定させるような効果があります。
例えば
高血圧や動脈硬化を抑える働き
骨を強くする働き
皮膚・粘膜・毛髪などを若々しく保つ
など、身体の様々な臓器に働きかけています。
身体にはエストロゲンレセプター（受容体）が存在し、以下のような全身の臓器の細胞にあります。
脳・甲状腺・乳腺・心臓・血管
肝臓・膵臓・腎臓・副腎
卵巣・子宮・膣・膀胱
骨・関節の滑膜
したがって、エストロゲンが血液にのってこのような細胞の受容体に届くことで女性の体は守られている、といっても過言ではないのです。
当然ながら体内のエストロゲンが少なくなるとこれらの臓器は少なからず影響を受けます。
何度もブログで書いてきております通り、女性の更年期において「エストロゲンの分泌量が減少してくることが引き金」となり、様々な更年期症状が出てきます。
一般的に30代後半から卵巣の中の卵子がだんだん少なくなり、産生されるエストロゲンやプロゲステロンも徐々に減ります。
そして閉経が近くなるとさらに減少し、それに伴って様々な全身の不調が出てしまいます。
女性の閉経前後あたりから健康な人でも血圧が上がってきたり悪玉コレステロール値が高かったりするのは、そのせいだと言われています。
閉経前後のおよそ１０年間に以下のような症状が現れやすいとされています。
| 自律神経系 | ホットフラッシュ、発汗、のぼせ、動悸、息切れ、手足の冷え |
| 精神神経系 | 抑うつ、不安、不眠、倦怠感、物忘れ、頭痛、やる気が出ない、イライラ |
| 知覚・感覚器 | しびれ、虫が這うような感じ、かゆみ、知覚異常、めまい、耳鳴り |
| 運動器 | 肩こり、首こり、腰痛、関節痛、頭痛、各種筋肉の痙攣やこわばり |
| 皮膚 | 粘膜や皮膚の乾燥、湿疹、唾液分泌異常、毛髪のコシが低下、抜け毛 |
| 消化器 | 食欲不振、嘔気、便秘、下痢、腹部の張り、のどのつかえ |
| 泌尿生殖器 | 頻尿、残尿感、性器下垂感、外陰部や腟の乾燥、性交痛 |
アラフォーあたりから、運動習慣があって食事にも気を付けているのに昔より上記のような不調が長引いたりすることが出てきます。
不安になると思いますが、女性はまず婦人科を受診してください。
今回は、科学的な健康情報として女性ホルモンについて少しだけお伝えしました。
また当院では、30代40代50代の女性のお客様に最もご利用いただいております。
何かしらお仕事をされている方が殆どですからストレスフルな生活のなかで心と体の癒しになるようサポートさせていただきながら、やはり女性特有の不調の解決に10年以上努めて参りました。
当院の整体・手技療法は、内臓や特定の筋肉に送っている神経に作用させてその臓器や部位の機能が自然に回復していくようなメソッドを使って施術を行うことが出来るのも大きな特徴です。
ツボとは似て非なるもので、「体性-内臓反射」「体性-体性反射」を起こすように刺激を与えます。（経絡や経穴を使うこともあります）
そのため男女ともに更年期症状にお困りのお客様にたくさん支持していただいております。
女性ホルモンは必ず減ります。
お持ちの不調が軽度なら『今まで支えてくれていたエストロゲンが減ってきたんだね。』と心持ちを落ち着かせたり、考え方を切り替えることをお勧めしています。
漢方薬やホルモン補充療法（HRT）で症状がそれほど変わらない、という方は是非ご相談ください。
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