不動産大手5社の2010年4~6月期連結決算が8月5日出揃いました。
産経新聞の記事をみてみると
本業の営業利益は高額マンションが好調だった東急不動産を除く4社が減益となったとありました。
二子玉川再開発で東急不動産が販売するマンションが売上げに貢献したのでしょう。
東急の戦略がガッチリハマッテいるという印象を受けました。
環境や二子玉川という街の見せ方、イメージ作りなどセレブな方々のハートの掴み方が上手い!
東急不動産は、東京都世田谷区のマンションを新規に売り上げに計上したことなどで、分譲事業の売上高が35・8%増の186億円と大幅に伸びたことで唯一増益となりました。
東急帝国恐るべし!
二子玉川ライズ タワー&レジデンス タワーイースト
他社の大手不動産会社は...
三井不動産や三菱地所は、前年同期に、個人向けのマンション分譲が例年より多かったことの反動が生じたうえ、既存オフィスビルの空室率上昇などで採算が悪化したことなどが響いた。
ただ、低金利やローン減税などでマンション販売は好調が続いているようです。
住友不動産が8月5日発表した決算は営業利益が5・0%減の363億円となったようです。
分譲マンション販売は好調です。しかし、賃貸ビルの空室率が8・8%と昨年よりも悪化したのが影響との見方です。
住友不動産側は、オフィスビルの新規申し込みが増えており、空室率は早晩ピークアウトすると見ているとみているようです。
三菱地所などは前年同期に大量のマンションの引き渡しがあった反動が出た結果と分析しているようです。
三菱地所の同期のマンション売り上げ計上戸数は600戸以上減少し、三井不動産も約550戸減、野村不動産も448戸減少した。
ただ・・・
各社とも、ビル事業は空室率上昇や賃料下落で採算がやや悪化し、賃貸事業が、業績の足を引っ張るようになっています。
それでも・・・
11年3月期は、野村不動産を除く4社が営業増益を予想している。
それぞれビルの空室率の改善や、分譲マンションの販売好調を見込んでいる様子。
三井不動産は年度の売り上げ計上計画5400戸に対し、4~6月期で55%の契約している。
三菱地所も6100戸に対し54%の契約状況。住友不動産も4500戸の計画に対し60%
新築マンションの販売が好調で今年度末の業績は増益の見通しを予想しています。
一方で東京都マンションの利用状況は8割が自己居住の用途ではなく、賃貸を目的にしていると統計があります。
二子玉川駅の野村不動産のプラウドマンションも大半が投資で購入している方が多いと聞いています。
"金余り"が続く現代社会にあって特にマンションは未だ安定的と考えられる日本の不動産市場に投資を考えている方が少なくないようです。