顧客に「ワオ!」をもたらすサービスをめざす~ザッポス伝説 | vivapontaのvivaceな日常

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勝間塾の今月の課題図書1冊目を読了しました。

ザッポス伝説 [ トニー・シェイ ]

¥1,680
楽天

アメリカのオンライン靴店「ザッポス」のCEO(最高経営責任者)である
トニー・シェイによる著作です。

「ザッポス」という名前は、スペイン語の「靴」という意味である
「サパトス(zapatos)」からきているんだそう。

ビバポンタは、本以外のものをオンラインで買うことがほとんどありません。
本だって、この勝間塾で課題図書を一定の期限内に手に入れて読む必要性があるから
あちこち本屋を回って探す手間と時間を省くために買っているだけで、
その必要性がなければ、本屋で直接手にとって買うかどうかを決めます。

本だけでなく、自分が買うものは自分の目で見て、手で触って感触を確かめて
買いたいと思っているので、正直このザッポスが成功しているのかがよくわかりません。

でも、成功している事実があるのだから何かしら顧客をひきつけるものがあるんでしょう。

このトニー、根っからの起業家らしく、子どものころにはすでに
ミミズ牧場を経営しようとしたそうです。
小さいときから、この人の個性があらわれていたようです。

この本でおもしろかったのは、トニーがポーカーに夢中になるところで
このカードゲームに熱中することで、ビジネスとポーカーが似ていると気づいたところ。
ビバポンタはポーカーにもあまり詳しくないので、似ている点がピンときませんが
ゲームを始める前にどのテーブルを選ぶか、またどんな戦略で臨むのか、
勝ち続けるためには現状に満足せず常に学習するとか、
そもそもそのゲーム自体が好きであるとか、ビジネスに応用できそうなエッセンスが
あるらしいのです。

子どものころからいろんな事業を手がけては成功と失敗を繰り返し、
ザッポスを今のような状態に持っていくまでにも大変な苦労があったようですが、
彼がその課程で学んだのが、「自社の商品とサービスで常に人を『ワオ!』と驚かせること」
これを続けていけばいずれメディアがそのことを知り、まわりに広がっていくということ。

常に人を「ワオ!」と驚かせることって、言うほど簡単なことじゃないと思うけど、
これをずっと続けていけるということは、やっぱりスゴいことなんだと思います。

商品を売ることは、はっきりいってビバポンタには不向きです。
じゃあどういうことで常に人を「ワオ!」と驚かせることができるんだろうな…。

また最後に、彼は「サイエンス・オブ・ハピネス」について語っています。
一般には成功(成長)した結果として、幸福を手に入れることができると考えがちですが、そうではなく、現状に幸福を感じている人が成功する。
こういう理論なのだそう。

そして、人生において長く続く幸福感とは
・自分で自分をコントロールできる(コントロールという言葉にひっかりますが、
この場合は自分で自分のことを決められるということだと推察)

・進歩を感じること

・つながりを感じること

・人生のビジョンがあること
この4つの精神的な幸福だと説いています。

だから、社員ひとりひとりがこのような精神的幸福感を感じるような要素を
企業が提供していくことにより、社員は幸福を感じ、
ひいては顧客が幸せを感じ、結果として企業が利益を得る。

常に社員がやる気になるような環境を整えることで
社員が自主的に意欲的に仕事をすることが、
顧客の幸福にもつながり、結果として成果があがる。

このような経営理念なのだそう。

成果・結果が大事なのではなく、そこへ至るプロセスが幸福かどうかが大事、
というところはコーチングに近いものがあります。

「サイエンス・オブ・ハピネス」、ポジティブ心理学を基本にした経営理念だというで
ちょっと興味がわきました。
これに関する本なども読んでみたいと思います。