江戸時代の環境学者である熊沢蕃山は中江兆民の陽明学の影響をうけていたようです。私は熊沢蕃山が備中松山城の緑化を鳥の習性を活用して行ったということを知って深い感動を覚えたことから、記憶している先人です。
人も動物も共にそれぞれの能力を発揮して、自然を再生するという画期的な方法を考え、実行していたのです。
その熊沢蕃山の言葉に
「我は我、人は人 にてよく候」があります。
陽明学に「到良知(ちりょうち)」という考え方がある。致良知とは、中国の明代に王陽明がおこした学問である陽明学の実践法の一つ。
「嘘偽りのない真の己を全面的に発揮し、行動すること。」を指す言葉。
良知とは、
”貴賤にかかわらず万人が心の内にもつ先天的な道徳知であり、生命力の源泉”
到良知とは、人間は、生まれたときから心と体(理)は一体であり、心があとから付け加わったものではない。
その心が私欲により曇っていなければ、心の本来のあり方が理と合致する。
王陽明は、実践に当たって私欲により曇っていない心の本体である良知を推し進めればよいと教えた。
個が個を主張するのではなく、全体(会社)の中での個の在り方を見つめ、研鑽するからこそ、それぞれが自分らしさを出すことで成果に繋げていく事が出来できる。
この言葉に「個と個」ではなく、「全の個」を感じる事が大切であることを伝えているようです
