日本の隣国、韓国。
2002年には両国でサッカーワールドカップも開かれ、留学生もお互い多く
日本にとっても近い国。
でも私正直いって、あまり旅行先として魅力を感じていませんでした。
20年前に職場関連の友人とドラゴンバレーというところにスキーに行ったり、
やはりお客さんと一緒にソウルに遊びに行ったりしましたが、そんなにリピーターになるほどはまらなく、
ましては韓流スターにも韓流ドラマにもまったく興味もなかったのです。 ですが!
今回ソウルに行ってまったく印象が変わりました!!
ソウル、韓国の人びとには何か根底に暖かいものが流れています。
出合った人たちはとても親切で、特に男性には余裕を感じました。
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とにかく「モーツァルト!」の感想です。
舞台俳優たちの確かな歌唱力にはすぐに惹きこまれました。
いわゆる「つかみはOK!」っていうやつです。 言葉もわからないし
観客が受けているところも??のシーンもありましたが、とにかくかつてしったる演目ですし
主演があの東方神起のキムジュンス氏ですから、ジュンスが目の前にいるという不思議に
自分がその歌を聴いているという幸せに胸いっぱい。
そこにはアイドルというよりも一人のミュージカル俳優がいたのです。
シア・ジュンス
歌唱力の確かなアイドルグループ東方神起の中でもとりわけ奇跡の声といわれる彼のウォルフガングには
涙がでました。
天才として生まれたが故の人間としてのウォルフガングの苦悩と天才のアマデのかわいらしさ。
いつでもちょこんとくっついている無言のアマデは東宝版でもとってもいとおしい存在です。
オーケストラの演奏に若干「らしくない」ミスや歌とずれたりするシーンに首をかしげるところもありましたが
すべて、舞台それ自体、また俳優たちの存在感と歌唱力にその魅力はかかっているといっても
過言ではないのだと今回非常に強く感じました。 そうです、厳しいことを言えばオケの(若干の)お粗末さ
も俳優たちの力強さに目をつぶることもできちゃったのです。
ウォルフガング役は非常に歌唱力の要求される難しい役です。
その大変で大切な役に4人ものクアトロ(?)キャストを揃えられる韓国ミュージカル界は
ひょっとしてとても人材豊富な上に正しい方向を向いているのではないかと
しみじみ思いました。
私はミュージカルや舞台を見始めて結構年数経っちゃいました。
一般的に評判が良くても自分が気に入るもの、印象に残らないもの、など
自分なりの価値観ができあがっちゃっています。
そんな、いわば我侭な見方をしている自分ですが
韓国の「モーツァルト!」はとても新鮮にみることができ、感動を与えてくれました。
舞台の完成度としてはおそらく100%には満たない、未熟な部分もあったと思います。
でも魅力という面ではプラスアルファというのがありました。
そうです、 魅力がありました。
そんなドキドキさせてもらえる、素敵な舞台に出会えたことに本当に感謝です。