2024年2/26【706】very good 難易度4
一度読んだら絶対に忘れない社会の教科書シリーズの元祖『世界史』を読んでみた。
高校時代に世界史を選択していた私にとっては、ディアドコイだのポエニ戦争だのカラカラ帝だのハールンアラッシードだののワードに
「おぉ~っ!懐かしい~!ハイハイ!ありましたありました!え?もう30年ぶり?ウソォ!元気だった?」
と、旧友との30年ぶりの再会よろしく大興奮。懐かしすぎる~
逆に言えば、あれほど必死に(?)暗記したのに、私のその後の人生で少なくとも30年間は全く微塵もこれっぽっちも役に立っていない、思い出したことすらもない、ということなんだけれども。苦笑である。
しかもワードだけはなんとなく記憶があるものの、何のことだかこれまた全く微塵もこれっぽっちも覚えていない。
本日二度目の苦笑である。
このシリーズの日本史→地理→世界史と読んでみてわかったこと。
今の高校生がどのような分類で社会を勉強させられているのかはわからないが、面白さで言っても点取りの難しさで言っても、あくまで個人的観点から言わせてもらえば
世界史>>>>日本史>>地理だと思った。
世界史、覚えること多すぎ。
馴染みのない地域のことなので単語が頭に入りにくい(あれ?日本史のときは「源が何人もいて分かりにくい」とか言ってなかったっけ?)。
そして、世界史、面白い!
他のシリーズ同様、流し読み程度で終わってしまったうえに、教育現場においての『教科書』というものを読んでいないため比べることはできないが、それでも、語り口調がフランクなだけで本書はずいぶんと分かりやすく感じる。
そして当たり前のことなんだけれども
「こんなにも歴史は脈々と、原因と結果の連鎖によって、続いているんだなぁ」
と改めてしみじみと感じた次第である。
どうしてサラエボでオーストリア皇太子が暗殺されただけで戦争が起こったのか。
どうしてヒトラーは総統まで上り詰めることができたのか、そしてなぜドイツ国民はそれを許したのか。
今までサッパリ理由がわからなかったけれど、本書を読んでそれまでの流れがよく理解できてスッキリである(説明しろと言われると実はもう忘れてるけど…)。
もちろん、紀元前からさかのぼる3000年ほどの歴史を一冊で学ぶなんでそもそも無理な話ではある。
それでも例えて言うならば、YouTubeの『観た気になれる映画のあらすじチャンネル』(そんなチャンネルあるのか知らないが)を2倍速で200本くらい観たような感じで、頭パンクしそうだけれどもとっても面白かった。
それにね、あのね、世界史を知っていて何に役立つかと言えばね。
映画を観るのがずっと楽しくなるんだよね。
歴史映画や戦争映画はもちろん、歴史の小ネタを知っているだけで映画の興味の幅がグッと広がるんだよ。
実話なだけに観ていてより深く感動できるし。
いいよ~世界史(あれ?さっき「30年間何の役にも立ってない」って言ってなかったっけ?)。
まぁそれはいいとして。
実際に大学受験においてどの科目が楽なのかとちょっとググってみたところ。
意外や意外、世界史よりも日本史のほうが点を取るのが難しいというではないか。
もちろん本人の興味の度合いもあるものの、世界史は覚えることが多いため広く浅く覚えてしまえば点が取れるが、日本史は深くまで掘り下げて出題されるため点を取るのが難しい、らしい。
※ネット調べ
なるほどねぇ~
私に言わせれは『覚えてしまえば』って時点でもう「どんだけ~」だけどね~
今回本書を読んで、今まで全く興味のなかった中国史がなかなか面白そうだなと思った。
あと、カルタゴの将軍ハンニバルが象をアルプス越えさせたって話(嗚呼、これがポエニ戦争だったのね)、まじでぇ~~?である。
なーんてwikiっていたら、まためちゃくちゃ興味が出てきた。
教養は人生を豊かにする。
勉強は、興味がでたときに、すればいい。