2022年5/23【544】very good 難易度3

昨今のコロナ禍において自殺者や心を病んでしまう人が急増しているとのこと。
精神科は満員御礼で予約は半年待ちだとか。

一度メンタルを崩してしまえば完治するのは難しい。
『精神科』と聞けば思い浮かぶのは閉鎖病棟。
どうしても偏見を抱きがちではあるが、手遅れとなる前に少しでも早い精神科受診と薬物療法が推奨されているようだ。


精神科。
しかしはたして、そこは本当に気軽に受診すべきところなのだろうか?


本書の内容は想像通りと言えば想像通り、かなり衝撃的である。
こんなの嘘だと言ってほしい、極々一部であってほしい、多くの精神科はこうでないと願いたい。

本当に酷すぎる。


日本の精神医療がこういう状況にあるのは、難しいことはわからないが突き詰めれば要するに、お金と手間の問題のようだ。

点数(医療報酬?)を稼ぐために病床の回転率を操り、たんまりと薬を飲ませ患者を薬物中毒にさせる。
暴れる者は薬で大人しくさせよう。
親を安心させるため、落ち着きのない子どもたちにも病名と薬を与えよう。
邪魔な親族には精神科に入ってもらおう。

本人の意志なんて全く関係ない、だって彼らは頭が普通じゃないのだから。


そんなはずがないでしょう?

無理やり説明もなく精神科に強制連行され、じっとしていられるとでも?
『机に大人しく座っている』ことが子供の正しい姿なの?
親権を確保するために配偶者には精神病患者になってもらうと?
お金が入るならと病院側も喜んで受け入れると?


院内はまるで強制収容所。
そこでは主治医が神であり、権限を与えられた医者や看護師たちはまるで支配者、患者はさながら囚人である。

昔の映画や小説の中だけの話であってほしかったことが、今でも堂々と行われ続けているなんて。とても信じられなかった。


精神科は閉鎖的だ。
興奮し命令に従わず暴力を奮う者を閉じ込めるために。
堕落した日常生活から強制的に隔離し規則正しい生活をさせるために。
閉鎖的ゆえに閉鎖的になり、ますます閉鎖的になる悪循環。
問題が表面化しにくいのも仕方ないのかもしれない。


そしてここでも問うてしまった。

普通とは何なのだろうかと。
穏和であれば善人なのかと。
こちらの意向に従わない者は即ち厄介者であり、こちらの立場が少しでも上なのであれば、それは従わせることが正当化される邪魔者なのかと。


精神医療を否定するわけでもない、全ての精神科がこうであるとも思わない。
だけれども、程度の差こそあれ、こういう問題はごく普通のこととして蔓延っている気がしてならない。
学校や家庭内でさえあるくらいなのだから。

人間が一番怖い。


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