2022年4/16【534】very good 難易度3
騙された~!
叙述トリックミステリー。
作者にまんまと騙されました。
ハァ!スッキリ爽快! ←?
叙述トリックとは、ミスリードを駆使して読者をだますトリックの手法である。たぶん。
殺人事件が起こります。
刑事が推理し容疑者を炙り出します。
ここまでは普通の推理小説である。
サクサク読んでいく。
結局犯人は誰よ?
サクサク読んでいく。
ところが。
ある部位に差し掛かると突然思考が停止する。
え?
脳の回路、突然の断線。
え?
一瞬何が起きたのかわからなくなる。
本に書いてあることが理解できなくなる。
え?
これぞ叙述トリックの醍醐味!
頭を落ち着かせ、整理し、よーくよーく文章を読む。
え?
な・ん・で・す・と?
え?
そして記憶を辿る。
えっと、えっと、え?
それでもわからない。
突然迷い混んだパラレルワールド。
いやっほ~い!
騙されました~!
毎回言っているが
「この本はオススメの叙述ミステリーですよ」
と紹介されることは、即ちネタバレである。
『最後に大どんでん返しが待っていますよ、私(読者)は騙されますよ』前提で読むことになってしまうからだ。
そこがツラいのだが(そしてAmazonのレビューを見ても思い切りネタバレが書いてあるし)、それでもまんまと騙されて目的達成。
読了後に思い返せば違和感のある箇所は幾つもあった。
だけど最近疲れているせいか「見破ってやるぞいっ!」というガッツが足りなかったせいか、全然気が付かなかった。
そうか。
疲れているときこそ、叙述ミステリー読めばいいんだな。
まぁツッコミ所を探せばいくらでもあるけれど。
最後の『トリック解説』もくどいけれども(でも解説してくれないと自分では整理できないし)。
なかなか上手くできていると思う。
ハサミ男。
前に読んだ叙述トリックは【カエル男】。
この2冊は、肉じゃがとカレーライスくらい似ていて、肉じゃがとカレーくらい違う。
『叙述トリックの傑作』と言われるある程度の有名どころ(グーグル調べ)はこれで大体読んでしまった。
ちなみにマイベスト3は
①殺戮にいたる病→お見事
②葉桜の季節に君を想うということ→初めて読んだ叙述トリック。衝撃。
③イニシエーション・ラブ→前田敦子主演映画が傑作!
もっと騙されたいなぁ。
🌼コメント宜しくお願いします😊🌼