2022年4/5【530】very good 難易度3

歴史を動かすヤバい書物の物語、第二弾。

わからないことがあれば
「図書館で調べようね」
なんて言う。
だから本に書いてあることに嘘はない気がする。
少なくとも、ネットの情報よりは信憑性があるような気がする。

でも。
そんなわけない。

そもそも価値観なんて時代や文化によっても違うのだから、その当時『正解』だと思われていたものが変わることなんて、しょっちゅうだ。

発表当時に『正解』だった本が今では『珍書』ということも。
故意に『嘘』が書いてある本もあるけれど。


★ノストラダムスの大予言★
人間とは噂が大好きで、何にでも理由を求めたがる生き物である。
もうこれに尽きますね。
後付け後付け。

冗談半分面白半分で楽しんでいる分にはいいけれど、予言を信じて転落人生を送ってしまう人も少なくなかっただろう。
人を狂わす本、という意味では奇書なのかもしれない。
というかノストラダムスに限らず、勝手に盲信して勝手に狂っている人がいる、それだけな気がしないでもない。


★シオン賢者の議定書★
別名『人類史上最悪の書』。
ユダヤ人がなぜこういう扱いをされるに至ったのかがよくわかった(そして既にもう半分忘れた)。

都合の良いところだけ切り抜かれ、それがエスカレートし、挙げ句の果てはヒトラーのユダヤ人大量虐殺に繋がっていく。
『人類史上最悪』の称号が与えられるのも無理はないねぇ。


★Liber primus★
ネットに突如現れたcicada3301による暗号謎解きゲーム。
リアル『ダ・ヴィンチ・コード』みたいでワクワクした。

これを『本』と言っていいの?というツッコミはあるものの、そんな珍事件?が起こっているとはつゆ知らず(知ってても全く歯が立たなかったろうけれど)、紹介してくれてありがとう。


★農業生物学★
これは今回一番印象に残った。

ルイセンコふざけんなよっ!
…すみません、ちょっと怒ってしまいました。 
スターリン時代のロシアって問題山積み。
面白いよねぇ(面白いなんて言ってごめんなさい)。



他にも、

★産褥熱の病理★
「手洗い大事よね!」
と言ったゼンメルワイスの本

★疫神の詫び状★
「病気にしちゃってごめんね!」
と言った疫神たちの本

★動物の解放★
「動物だって痛いんだからね!」
のヴィーガン思考の元となった本


など、第一弾より増して『数奇な運命をたどった書物』というよりは『一冊の本から見る当時の歴史や雑学』という要素が多かったように思う。


個人的には、どこかで聞いたことのある話の方が多かったのでそういう点では第一弾の方がインパクトあり。
 


ちなみに『読むと精神に異常をきたす』で有名な日本の三大奇書と言われるうちの一冊【ドグラ・マグラ】、いつか読んでみたいと思いつつ未読である。


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