一年前、お教室を変えた。


当時師事していた先生は

それはそれはユルいレッスンで

ある意味ストレスフリー。


「よくやるねぇ!」


と誉められた(呆れられた?)ことはあれど

叱られたことなど一度もない。


一生懸命やっていくと逆に


「あなたの第一優先はピアノではなく子育てでしょう」


と戒められていた。


毎回それは楽しすぎるレッスンだったが

コストパフォーマンスが悪すぎた。

雑談にお金払ってる場合じゃない。

このままぬるま湯に浸かっていちゃ

ダメだ!


と、心機一転、

コストパフォーマンスが良すぎる

新しい先生のもとへ。




新しい先生。


芸術家なんです。

音フェチなんです。

先生にとって音楽は

人生そのもの

なんです。



だから私みたいな

「とりあえず弾ければオッケー!」

なミーハー生徒が

我慢できない

んです(たぶん)。



レッスンに行くたびに力説される。



ピアノを弾くほとんどの人は…


ただ音をなぞることで満足している。

全く音を聴いていない。

全く響きを楽しんでいない。

この音の連なりは『宝石』なのに。

天才作曲家が残した『人類の宝』なのに。

ただ楽譜をなぞること、

それは作曲家への冒涜である。

テクニックありきではない。

音を『聴くこと』がまず第一なのだ。



ヒィ~ッ!!


痛い痛い痛い痛い!

ももももも、

申し訳ございません!


「ちゃんと音を聴いてください」

「考えて弾いてください」


『音』を愛するがゆえ、

常に注意される。

だけど大人になってから

叱られることも少なくなり

緊張して余計に弾けないという(笑)



そういえば新しい先生になって


「ここはフォルテだよね」

「ここ、だんだん小さくする、だよね」

「ここ音が転んでるね」


なんてアドバイスは

殆んどされたことがない。

(そのレベルに達してないだけ?)


響きを聴いて。

音を楽しんで。


そんなアドバイスばかりなように思う。



もうすぐ6月の発表会(ピティナ)の

受付締切日である。


4月あたりから漠然と悩んでいた。

出るべきか、出ざるべきか、

それが問題だ、

と。



人前演奏がきちんとできるようになりたい。

それはもう、場数を踏むしかない。


だけど発表会を目標にすると、

余計な無意識のストレスがかかり

じっくり音を楽しめない。



なぜ無理に曲を全部弾こうとするの?

易しい曲にも

こんなに美しい響きが隠れているのに、

どうして気付こうとしないの?

なぜ味わわないの?

めちゃくちゃ弾いてて楽しい?

(弾くことはもちろん大事だけれども)

とりあえず弾ければ満足?

何一つ音楽を味わっていないのに!



先生の言葉の意味をよく考えた。

バイオリンレッスンでの出来事も考えた。

 


考えて、悩んで、

言い訳かもしれないけれど、

毎年出ていた6月の発表会は

今回も見送ろうと思う。


一度真剣に、音に向き合ってみたい。




電子ピアノだけどねぇ~!



🌼コメント宜しくお願いします😊🌼