2021年7/12【452】very good 難易度4
この世界、
今も昔も『嘘』だらけ!
現実世界もネットの世界も、フェイクで溢れ嘘がそこらじゅうを飛び交っている。
そんなこと、わかってる。
それでも私はわからないことがあるとすぐにググり、Wikipediaで調べてそれを鵜呑みにし、そして人に伝えてしまう。
「アレって○○なんだって!」
本書、軽くショックだったんだけど!!
え…こんなものまで嘘だったの?
というか、こんなにも簡単に、人は(特に私)物事を信用しちゃうの?って。。
そして納得。
あぁ、世の中こうやって
嘘が広がっていくのねぇ…
仮に『嘘』ではない話でも、『噂や推測』は少しづつ形を変えながら、どんどん進化する。
『真実』はたった1つだけれども、『真実でないこと』は無限大だからだ。
人類が元来持っている『知りたい』という欲求と『知らない』ことへの劣等感、思い込みや先入観や願望、人それぞれに異なる『言葉の定義』。
そうやって、デタラメはどんどん増幅されていく。
もうなんていうか、世の中全て、
歴史も全て『嘘』なんだろう!
と叫びたい。
嘘じゃないのかもしれない。
だけど、それは決して真実だとも限らない。
本書に載っている嘘合戦には笑わせてもらった。
結局二人とも嘘をついていたという
『初めて北極点に到達したのはクックか?ピアリーか?論争』
や、ローズ嬢が「うっかり証拠テープ消しちゃいました~」の
『ウォーターゲート事件』
等、笑える話多し。
いや、笑ってる場合じゃないですね…
本書で最も興味深かったのが『最大限のイカサマ師』と呼ばれた伝説の詐欺師、デマラの話。
彼は、いとも簡単に社会の抜け穴に入り込み、驚異的な才能と卓越した技能であらゆる社会的地位に就き、別人に成り済ますことを繰り返したという。
彼は、何者にだってなれたのに、
しかし自分自身にはなれなかった。
人々だけではなく、自分自身をも騙し続けた。
アイデンティティーって、一体何?。
嘘や詐欺は『はったり』の場合がある。
上手くやれば『成功者』、失敗すれば『詐欺師』。
冗談やホラだって、言い方を替えれば『ユーモア』なのだ。
スティーブ・ジョブズだって上手くいくふりをして、結果上手くいき、成功者となっただけ。
ベンジャミン・フランクリンなんて、どれだけホラを吹いて世界を混乱させたことか。
蛇足だが、本書で最も衝撃だったのが紹介されていた『時計ゲーム』という思考テスト。
目から眼球か飛び出しそうになったんだけど。
これは是非とも多くの人に知ってもらい、いかに世の中『間違い』や『思い込み』に溢れているのか、実際ゲームをトライして是非実感してもらいたかったのだが…
あいにくググっても出てこなかった。←またググる
・・・実はこの本の内容も、全部ウソだったりして。
🌼コメント宜しくお願いします😊🌼