2021年 4/3【426・427】Excellent!
難易度2
コロナ禍でのマスク生活。
『大人矯正するなら今がチャンス』
とメディアが扇ぐので
「え?私もやるなら今?」
と心配になって読んでみた。
【100歳まで自分の歯を残す4つの方法】
本書が声を大にして言っていることは
『抜歯はするな!』。
歯はかけがえのない贈り物。
一本の抜歯が元でドミノ倒し的に歯がダメになる。
義歯やインプラントのデメリットを本当に理解しているか?
そもそも歯を失う大きな要因に、歯周病やTCH=無意識のうちに上下の歯をつける癖、がある。
まずこの癖を治さないと、せっかく歯を治療したところで元の木阿弥だ。
『虫歯=甘いもの=磨き残し』という図式しか頭になかった私には、『歯』そのものよりも、歯茎・顎や口の癖・歯科医の懐事情まで話を掘り下げて教えてくれる本書には目から鱗が満載。
蛇足だが【りんごかもしれない】のヨシタケシンスケ氏のユルいイラストが、読みやすさをぐっと引き立ててくれている。
とにかくどんな酷い状態になっても、
歯は抜いちゃダメ~!
そしてTCHを意識すべし!
【後悔しない歯科矯正】
まず驚愕の事実として
■歯科医院の数はコンビニより多い。
■日本の法律上、歯科医師の免許があれば専門研修や治療経験の有無に関わらず、矯正歯科治療を行うことが可能。
■抜歯せずに正しい矯正治療は、基本的にできない。
えーーー!!
ここでもまた日本の法律・矯正歯科業界の実態が赤裸々に暴かれ、その上で矯正治療への心構えを懇切丁寧に指南してくれる。
こちらも目から鱗。
と、大変学ぶところの多かった2冊を続けて読んだ私はここで困ってしまいました。
私は矯正治療すべき?
→抜歯?
一体どうしたらいいのー!
結論として、歯並びが原因となる身体の不調が(たぶん)ない今の私には、矯正は不確定要素やデメリットの方がメリットを上回ると判断しました。
歯は身体のひとつの大事な『骨』である。
そのひとつひとつの骨がお互いバランスを取り合いつつ、私の身体となっている。
確かに長期的に見て虫歯のリスクはあるし八重歯も気になる。
綺麗な歯並びの人を見ると羨ましくも思う。
けれど今、美味しくご飯が食べられるし、楽しくお喋りもできる。
それで十分ではないか。
100歳まで自分の歯を残したいのなら、まだまだ使える歯を抜歯する合理的理由はない。
虫歯になったらそのとき考えよう。
虫歯にならないよう、今から気を付けよう。
医師の言いなりになるのではなく、患者側も最低限の知識を持たなければいけない。
日本の保険制度にも問題がある。
どの世界も結局、世の中お金儲けか。
と強く感じた2冊でした。
【100歳まで~】の著者・齋藤博氏の矯正治療への見解が知りたい!
🌼コメント宜しくお願いします😊🌼