2021年 3/20【423】very good? 難易度2?

『哲学』って何だろう…

しかも、哲学と科学(特に物理)なんて、文系代表と理系代表みたいなもので180度正反対、何の接点もないではないか。
と思っていたけれど。


哲学とは。
Wikipediaによれば
『人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問。また、経験からつくりあげた人生観。』
となっている。

そうか。読了後、
「よくわからないけど、科学=哲学であり、この世の根本は哲学なのだ」
と漠然と感じたのも、当たり前の感想なのか。


著者が《はじめに》で述べているように、私は『哲学』を全く誤解していたように思う。

とにかく難しい。
そんなこと考えて一体何の役に立つの?
…そんなこと言えば、私の好きな物理だって、全く同じだけれども。


だけど、ドラえもんとのび太のどこでもドアの話や、科学実験の例を通して、哲学も科学も、やっていることと言えば結局
「それってどういうこと?どうして?どうして?」
と、子供のような無限質問攻撃を真面目に考えて本質を探ると言う意味で、全く同じなのだと気付いた。


ブラックスワンが存在しないことは証明できるのか?
「私は嘘つきです」この言葉の意味は?

そんな、とっても単純で小さな例え話なのにも関わらず、本書と一緒に真面目に考えていたら
「ムキー!頭大混乱中!」
と半狂乱になりそうだった。

もー、猫が生きていようが死んでいようが、どうでもいいわいっ(シュレディンガーの猫)!
(猫好きのアナタ、ごめんなさいごめんなさい)

ムキー!頭大混乱中!!



要するに、確かなことなんて何もない。
この現実の物質世界でさえも、確かなことなんて何一つない。
精神論なんてなおさら。
私は誰?
私の意識は何?


のび太と一緒に頭を大混乱させながら最後まで読んだ。
で、結論は何なの?
早く教えて!!
という気持ちが抑えられない。

だがら、のび太とドラえもんの話が唐突に終わり、《あとがき》にも何も答えが書いてなかったとき、愕然としてしまった。

なんだか踏み入れてはいけない世界を足を踏み入れてしまった感じ。
不安感?
なんだろう、上手く言えないけれど。


読了後のモヤモヤは消えない。
何も解決していないどころか、
余計に大きな謎が残っただけだから。
でもきっとそれが『哲学する』ってことなんだろうな。

なんだか狐に摘ままれたような本書ではあったが、そこから敢えて何かを学ぼうとすれば、
『世の中全て、たまたまなのだ(コペンハーゲン解釈)』
『何事も、実験してみないと(やってみないと)わからない』
こと。かな。


この世界って何なんだろうね…



《後日追記》
この本のテーマを選ぶのに、理系全般?ん?なんか違う?
と思って『哲学』カテゴリーを作りました。
次に読む【フォン・ノイマンの哲学】も、科学ではなく哲学カテゴリーになるのかしら。


🌼コメント宜しくお願いします😊🌼