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2019年 12/23【303】good
難易度3
今日一日頑張ったご褒美にポテチを一袋、ケーキもお餅も今だけなんだし食べてもいいよね。
天気が悪くてジョギングできない、寒すぎて動きたくない、疲れたからヨガは明日からにしよう。
最近太ってきたのは私のせいじゃない。
私は何も悪くない。
これが本書のテーマ
『物事を都合良く解釈し自分は悪くないと思い込むこと』
専門用語を使えば
『認知的不協和と自己正当化』
何をするにもいくつも理由を並べ立ててしまう私には、気が付かなかったけど実はそういう心理状態だったのか!と、言い当てられて笑うしかない。
ガリレオが地動説を説いたとき、ゼンメルワイスが手洗いを奨めたとき、周囲から総スカンを食らったのもこれでやーっと納得がいった。
『我々が今まで間違っていただって?そんなの断固として認められない!』
困難で辛い経験を経てそこに到達した人や正義のための職業についている人ほど、この傾向が強いという。
『この私が間違っているはずがない。』
人類皆『自己正当化』に躍起になっているのかと思うと、私も偉人達も、不祥事に頭を下げてもバッシングされているお偉いさん達も、みーんな同じ穴のムジナだなぁと思えておかしかった。
自分のあやまちを認めるはとても屈辱的なものだ。
だが、あやまちはあやまちでしかなく、それによって自分の価値が下がることは決してない。
むしろあやまちを認めることで、周囲から敬意を払われることすらある。
自己正当化を放棄して初めて相手の心に素直に耳を傾けることができる。
愛の息の根を止めるのも(そして育てるのも)、自己正当化である。
では『自己正当化』は悪いことなのか?
答えは否。
もしそれがなかったら、私達はいつまでも後悔で自分を責め続けるだろう。
どちらの方向(するorしない等)で自己正当化が進むのかの最初の一歩は本当に紙一重だし、『やり抜く力』を強化してくれるのも、自己正当化なのだ。
心理学のことを日常的に意識することは殆んどないが、こんなにも人間の行動に影響を与えていたのかと驚くばかり。
もっと幅広い分野でこのメカニズムを知るべきではないかと思った。
例え話に大統領や世界政治、アメリカで実際に起こった事件の例が多く、そこのところ疎い私にはちょっと分かりにくい部分もあった。
それにしてもアメリカって…
とんでもない変な事件が多すぎる!
さすがに自己主張の国、自己正当化が激しすぎる…!
アメリカならではという感じで驚いた。
最後に、心に残った逸話を備忘録↓
ある男が長旅の末ようやく賢者に出会え、尋ねた。
「幸せな人生を送るにはどうしたらいいですか?」
「正しい判断をすることだ」
「では、どうしたら正しい判断ができるのでしょう?」
賢者は答えた。
「あやまった判断をすることだ」
ムキになって反論している人を今度見かけたら
「おっ、自己正当化が始まったな」
と観察してみよう。
私自身を含め。
🌼コメント宜しくお願いします😊🌼