2019年 9/29【278】good
難易度★★★★


驚きの医療の歴史、集大成!

実際行われてきた、28ものトンデモ医療、インチキ療法の数々。  

水銀・ヒ素・ラジウム・コカイン・瀉血・ロボトミー・外科手術・麻酔…は『医療の歴史』でお馴染み。

ところが、
煙草・土・浣腸・水治療法・食人・セックス・断食・磁気・電気・光までもが『医療』と謳われ、人々に受け入れられて(騙して?)きたとは!


太古の昔から人類は、病気と老化と死を恐れ、何とかしたい(ついでに金儲けしたい)と考え、試行錯誤を繰り返してきた。

上記のどんな医療(なのか?)も、理屈はどうあれ『ありとあらゆる全ての病に効果あり』と信じられ世に広まっていった。


そこで注目すべきが、なんといっても
『プラセボ効果』つまり『暗示』の有効性。

医療科学が発展し情報過多の現代ではなかなか難しいかもしれないが、藁をもすがる思いの当時の人々にとっては、実際効果が見られたという。

…中には薬物による『中毒症状』も含まれているのだが。


信じる者は救われる、
思考は現実化する、
奇跡が起こる…
全ては人間自身が持っている未知なるパワー。
治る。
できるようになる。


科学的根拠もないまま、思いつきで施行したり(やってる本人は真剣そのものの場合が多いが)、水治療法から『清潔』が、セックスから『精神的安定』が、動物磁気から『ハンドパワー』やがて『催眠術』が、断食から『デトックス』が、光から『太陽光を浴びる』という、現代の『健康』に結び付く概念が生まれてきたのが、大変興味深かった。


驚いたのが、女性下腹部マッサージ用バイブレーターが『医師たちを救うすごい発明品』として開発されたという逸話。

後にポルノ映画で医療用バイブレーターが他の目的で使われるようになってから…
いやはやびっくり。


私も自己暗示をかけて
いろいろできるようになりたい。


🌼コメント大歓迎です😊🌼