まさかとは思いましたが、年明け2戦目のナミュールは
着外に沈んでしまいました。
しかし、ナミュールを疑ってみたまでは良かったものの
優勝したテンハッピーローズは思いつきませんでした。
引退を止めて参戦した2着フィアスプライドとともに
出走メンバー中で2頭の最年長6歳牝馬でした。
考えてみれば現6歳はソダシ、ソングラインと同世代。
陣営は密かに狙っていたのかもしれませんね。

そんなわけで残念ながら的中馬券はありませんでした。
この世代間の力差はこの後の古馬GⅠにおいても忘れ
ないでおきたいし、あの位置から3着に届いた4歳の
マスクトディーヴァは来年のヴィクトリアマイルにも
出走するならきっと好走するでしょう。


変わって、突然JRA競馬学校13期生の話題を。
昨年末に松田大作騎手が引退、今年に入り秋山真一郎
騎手が引退して調教師に、武士沢友治騎手が引退して
競馬学校の教官に転身し、続くように勝浦正樹騎手も
引退してしまいました。上には超ベテラン騎手もいま
すが、馴染みの騎手ばかりで騎乗する姿がもう見られ
ないのかと思うと寂しいですね。
13期生は当時13名も卒業しており、他に江田勇亮
騎手や武幸四郎調教師、村田一誠調教師らがいます。

秋山真一郎調教師がトーク番組で、だんだん騎乗依頼
が減ってくるとモチベーションが上がらなくなると
率直に語っていました。そこで調教師試験受験を決意、
一発合格するのも凄いなと思いましたが、もっとレース
で乗りたいのに乗れない辛さを痛感し、何だかとても
切なくなりました。
13期生を見てから、あらためて他の期生も眺めると
感慨深いものがありますよ。(JRAのホームページ
から競馬学校卒業者名簿で閲覧できます)

リーディング上位の騎手には騎乗依頼が集中します。
若手もどんどん活躍し、騎乗数を増やしていますし、
海外から短期免許で外国人騎手も頻繁にやって来ます。
勝ち鞍が増えないと当然のように騎乗依頼も減ってい
くし、有力馬もなかなか巡って来ません。レースに出走
したら、少しリスクな状況でも好位置に馬を運びたいと
思うかもしれません。危険と背中合わせで精神的にも
厳しい世界です。しかし大舞台であれだけの観衆から
祝福を浴びる特別な歓喜を味わえる世界でもあります。


テンハッピーローズと20期生の津村明秀騎手はこれが
JRAの初GⅠ制覇となりました。

「最後の直線は無我夢中で必死に追いましたが、直線が
とても長く感じました。(中略)GⅠレースはもう勝て
ないかもと、ここまで長くて長くて。でも諦めてはいけ
ないと、GⅠに乗れるように朝から最終レースまで頑張
ってきました・・・」


テンハッピーローズ!!!

 


(テイエムシエコ)