最近気に入っているお話があります。
「高台家の人々」(集英社)という漫画です。
こうだいけのひとびと…と読みます。
人の心の声が聞こえてしまう主人公と、妄想癖のあるヒロインのお話なのですが、この2人にすごく癒されています。
良くも悪くも人の心の声が聞こえてしまうために、他人と積極的に関わろうとしないクールな主人公・高台光正(こうだいみつまさ)の頭に、ある日突然聞こえてきたある女性の心の声。
それは同じ会社に勤めるOL平野木絵(ひらの きえ)の妄想でした。
バカバカしいほどくだらない内容だけど、どこか人の心を温かくさせる妄想をする彼女に、光正は興味を持ち食事に誘う…という内容です。
私にも妄想癖があるので(爆)、ヒロインの木絵にものすごく共感してしまいました。
数か月前だったと思います。
私の妄想好きを知っている職場の上司が「この漫画、たぶん好きだと思う」と言って貸してくれました。
…ドンピシャでした(笑)
以来、仕事に行き詰って苦しい時や、気分転換したい時などに読んでいます。
木絵の妄想って、決して人を傷つけることがないんですよね。
自分に辛いことや悲しいことが降りかかった時に、それが悪い感情・悪い想像になってしまわないうちに、無意識にバカバカしいほどのコメディにしちゃうんです。
だから、主人公の光正は、彼女といると癒されるんだと思います。
人の心の中って、ドロドロした黒い感情もいっぱいあるじゃないですか。
だからこそ、人の心が読めてしまう光正にとっては、他人は距離を置いて付き合うものであって、ずっと一緒にいたいと思える人に出会えるなんて思ってもいなかった。
でも木絵と出会って、心から安心して一緒にいられる人に出会うことができたと感じるんです。
そんな2人のやり取りが、私はとても好きです。
木絵の妄想にくすっと笑いつつ、光正の木絵を見る優しい目にホッとして…
最近の私は妄想することを忘れてるな…と改めて感じています。
心に余裕がなくて、現実の世界だけで毎日が手いっぱいで、毎日が綱渡りのような日々で、妄想なんてしてると、うっかり足を滑らせて暗闇に落ちてしまいそうで…
どんだけ追い込まれてるんだ…
でも、そんな時こそ、幸せな妄想が必要なのかもしれませんね。
自分で自分を楽にしてあげられるような妄想。
スンギくんとの妄想もいつの頃からか、すっかり放置したままで。
以前書き溜めていた下書きが結構あるはずなのですが、ちょうど1年前くらいが最後でその後は書いていませんねぇ。
少し落ち着いたら、また書きたい気持ちはあるんですけどね。
木絵のように、人も自分も癒してあげられるような幸せな妄想をしたいです。
ささやかな願いです。
あ…もしよかったら、「高台家の人々」読んでてみてくださいね。
現在3巻まで発売中…(笑)
森本梢子さんって「ごくせん」とか「デカワンコ」とか描いてる人らしいです。
私はどっちも読んだことないですが。ドラマも観たことないですが…