エボラ出血熱は感染症法に基づき、ペストやマールブルグ病、ラッサ熱と同じ最も危険である1類感染症に分類されています。
入院は第一種感染指定医療機関となります。各都道府県に原則的に1ヶ所ですが、青森、宮城、秋田、石川、香川、愛媛、大分、宮崎、鹿児島の9県には指定医療機関がありません。もし仮に隣の県に搬送する場合においても救急車で搬送出来るかどうかの具体的な行動プランは決まってない状態です(H26年10月24日現在)。
【原因】
エボラウイルスの宿主はアフリカに生息するコウモリであることが明らかにされました。また、アフリカに生息するチンパンジーやゴリラもエボラウイルスの宿主といわれています。
【症状】
潜伏期間は通常7日ほどで、この潜伏期間時にはエボラウイルスは体外へは他人に感染するほど排出されません。体外へ拡散する能力はインフルエンザ以下だそうです。
エボラ出血熱は発症しない限りウイルスを排出しませんが、出血が始まるとその血にわずかに指で触っただけで感染するほどウイルスが増殖しています。
エボラウイルスは動物から直接感染した場合の致死率はほぼ100%ですが、人から人へと感染するたびに毒性が下がるといわれています。
感染経路は、患者の血液等の体液に触れることで感染します(接触感染)。飛沫感染も疑われていますが現時点では詳細は不明です。
初期症状はインフルエンザに似ており、突然の熱発、悪寒、全身倦怠感、激しい衰弱、頭痛、筋肉痛、消化器および上気道症状を伴います。この時点での判別は非常に難しいです。
検査所見の例としては、白血球数の低下、血小板数・肺酵素数の上昇がみられます。
中・末期症状は発症から数日以内に点状出血・斑状出血ができ、目視できる明らかな出血が起こります。
エボラウイルスはコラーゲンを分解する働きを持つため、皮膚や内臓を溶かし壊疽させます。そのため全身のいたる所から出血が起こります。死亡者のほとんどに消化管出血がみられます。また、血小板数が低下しているため血が止りにくくなってしまいます。当然輸血が必要になってきます。
約3週間持ちこたえれば、解熱が現れ予後は回復へと向かいます。しかし失明などの後遺症が残る場合もあります。
【治療法】
エボラ出血熱には特異的な治療法はなく、安静、ショックに対する治療、輸液・循環の管理などの対症療法が基本です。日本では、エボラ出血熱は感染症法で1類感染症に分類され、これらの患者様の治療専用に設計されている病室に隔離し治療が行われます。
富士フイルムグループの富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬「ファビピラビル(アビガン)」が、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱の治療への利用に期待が高まっています。承認されれば、エボラ出血熱の感染者治療で米当局が承認する「初の医薬品」の一つとなる見通しだそうです。
【ワクチン】
ワクチンは遺伝子組み換え生物(GMO)を使うため、「バイオ・セーフティー・レベル2(BSL2)」の格付けを持つ実験室や施設で無菌充填しなければなりません。この格付けレベルの施設を持つ企業は少なく、日本ではわずか2社のみです。しかし、日本では地域住民からの反対がありエボラウイルスを取り扱うことができない状態にあります。
エボラ出血熱ワクチンの開発を急ぐ大手医薬品メーカーは、臨床試験が成功しても、製造過程や承認手続き、アフリカでの供給網構築など技術的な課題が蓄積されています。スイス西部のローザンヌ大学病院は28日、エボラ出血熱を防ぐワクチンの臨床試験を31日から始めると発表したそうです。
その他詳細は厚生労働省ホームページをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/





