飽き性の戯言-co

「正義のゆくえ  I.C.E.特別捜査官」(Crossing Over)2009・米


ハリソン・フォード主演で贈る社会派群像劇。

ロサンゼルスを舞台に様々な人間ドラマが並行して展開、

移民を巡る米国の問題を浮き彫りにする。

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主演といいながら、ハリソン君チラホラでしたね。

若造に年寄り扱いされるハリソン君を見るの、ちょっと寂しかったり(笑)


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I.C.Eとは、Immigration And Customes Enforcement=移民税関捜査局。

ハリソン君は、不法滞在、不法就業を取り締まる捜査官。

ある日、メキシコに強制退去になった女性の息子を助けることに。

と、

このお話だけでなく、いろんな登場人物のドラマが絡まり合います。

(2004年の「クラッシュ」みたいな感じです)


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危険分子とみなされてしまう、イスラム教の女子高生タズリマ。


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なんとか女優の仕事がしたい、オーストラリアのクレア。

ひょんなことで移民判定官のコールと知り合ってしまいます。


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人権派の弁護士デニスは、コールの妻。

女子高生タズリマの弁護も引き受けます。

エイズの母親に捨てられたアフリカの少女を養子にと望みます。


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グリーンカードのためにユダヤ教のラビのふりをする、

クレアの恋人ギャビン。


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ハリソン君の同僚、イランから来たハミードの家族の確執。


あと画像はないですが、やっと帰化できた韓国人家族。



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絶対的な強者と圧倒的弱者。
扉をたたく人 」のような無力感を感じました。


タズリマのいう「ここは自由の国じゃないの?」が空虚に響きます。

やっとアメリカ人になったハミードの家族も、イランの因習に縛られて、

自由な国の国民になりきれない。
アメリカ人になるって、どういうことなんかな。



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ハミード役のクリス・カーティス氏。

「ニューオーリンズ・トライアル」で暑苦しい陪審員で目立ってましたよね。

本作では苦悩する長男?役がぶち光ってました。


つーかハリソン君でなくても?ちょいもったいない気もしたり(笑)