『高堂巓古 Officia Blog』 -65ページ目

お薄四十八手 九服

 茶室に伺うまえ、北村さんに「名前に草の字がつく人はもともと忍びだったらしいからね」と云われた。ただ単に私がバスで存在感がなかったというだけの話に過ぎない(笑)。茶室にはいると、鈴木さんのお点前を拝見し、お薄を一服いただいた。いつしか私もあのような無駄のない点前をしてみたいと眺めていた。続いて私の稽古になり、今日は炭手前であった。カンをお釜につける際、もたついていたら、とうとう大先生にコンタクトレンズをつけていないことがバレてしまった。私の裸眼は0.1にも満たないが、あたかも視えているふりをして永く過ごしてきたのだけれども、結局は眼に頼ってしまい、勘が働かなかったのだ。香は白檀、軸は、


山高月上遅

photo 5.JPGphoto 5.JPG

 であった。若先生が「もちろん文字通りの意味以上のことがあるけどな」とおっしゃっていたが、私には文字通りの意味だけで充分な氣がした。山が高ければ、月が上るのも遅々としている。では月が上るまでのあいだ、どうしているか。無論、名前に草がつくのであれば、忍ばれていたほうがよろしい♪