娘の様子が変なのです | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
健康回復の道筋を説きます。
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看護師N子さんのこと。


この看護師さん、妻の腕に針を挿しながらいつも感じていたことがあったと言います。

肌の色艶・潤い・弾力と滑らかさ・70歳になるステージⅣのがん患者なのに、自分より全てが良い。ビタミンC点滴・サプリメント、これらの働きって何なのだろうか?・・・そのことがずっと不思議でした、と言う。


ビタミンC点滴に来てくれた看護師N子さんの問診が終わり、雑談が始まると患者の話しもよく聞いてくれる。


時間があれば私も其処に加えて戴くようにしている。


妻と関わりの深いある方のうつ病と乳がんの話題から話が進展した。


「うつ病と乳がんには深い関わりがありますよ。乳房切除からうつ病になるだけではなくて、乳がんになる前からうつ病になることも多い。心の風邪とも云われているうつ病ですが、ビタミンB6欠乏から「乳がん」発症と云うことがあります。」

「また、女性のうつ病の発症にはビタミンB群欠乏だけではなく、鉄欠乏性貧血も深く関与していています。」


と、お話したところ、N子さんが意を決したように「髭さん、娘のことなのですがお話聞いて頂いて良いですか?」 と、相談を受けた。「最近、20歳の娘の様子が変で、落ち込んだり興奮したりして、このところ親にも攻撃的なのですよ。困ってしまって・・・」 と言う。


・・・何処の家庭にも起こり得る話ですが、聞き流すべきか、踏み込んでお話を伺うべきか迷いましたが、N子さんの真剣な顔を見てお話を聞いてみようと思った。


勤め先で、家庭内のトラブルを暴露するような相談はし難いものです。内科や外科領域の相談事ならば別なのですが、ドクターや同僚ナースに気軽に相談できない分野が、精神症状から始まる家庭内のトラブルなのだと思います。


私はN子さんに申し上げた。


「荒れた感情だけを捉えて悩んでも問題は解決しません。むしろ、その荒れる原因を探ることが必要です。」

「そのためには血液検査が必要です。そして、検査結果の解析は病気の有無を読み取るのではなく、体の中で何が起きようとしているのか、それを探り当てないといけません。そうすると自ずと答えは見えてきます。」

「それから、食事調査も大切です。お嬢さん、甘いものがお好きですか?」

と尋ねてみた。

「娘はお菓子もよく食べるし、炭酸系の甘いジュースが大好きで、たくさん飲んでいます。」・・・と言いながら、低血糖ですか? と看護師さんは気付かれた。


1年ほど前に、低血糖症と攻撃的性格・うつ病・統合失調症についてお話したことがあった。覚えていてくれたのです。


「低血糖と鉄欠乏性貧血が重なると、大変に重症化した症状も出るので早めに取り組まれた方が良いです。」


私の拙い説明よりも本を読んで頂こうと「低血糖症治療体験集」をお貸しした。 



検査の手続き等、問い合わせがくれば治る道筋ができますが、本を読んだだけでは娘さんは病気を抱え込んだままになる。


どの道を辿るか、分水嶺ですね。