ある女性の苦しみ | 髭の拝さんのブログ

髭の拝さんのブログ

病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
健康回復の道筋を説きます。
物売りサイトじゃないです。
よろしくお願いします。

 

 初めてお会いした女性の印象は「貧血で、とても神経過敏で、心身ともに弱りきっている」ように見えた。年代はアラサーだと云う。


 

 その女性のお姉さんは看護師です。

 後日、看護師さんに聞いてみた。「ヘモグロビン値2.7g/dlの方が栄養療法により、2ヶ月間で回復したことをどう思いますか?」と聞いてみた。


 看護師さんは目を丸くしていた。


 「死んでしまうほど深刻な状態です。それでも(栄養療法では)治るんですね。」


 関心を寄せて戴いたのをみて、私は質問してみた。


 

 「妹さん、体調不良を訴えていませんか?」


 私の問いに、驚いた様子で看護師さんは質問してくる。「どうしてそれが解るんですか? 一回会っただけなのに・・・。 実は、妹は以前から貧血で、病院を紹介したのですが、一向に治療効果は身を結ばないのです。体調不良、精神的不調、それが何年も続いています。医師から精神病のような扱いを受け、家族中で妹を心配しているのです。」


 

 翌日、看護師さんに資料をお渡しした。医療の狭間に落ちないように、と懸念したからです。


 「治療」プライマリーケア医のための最新栄養学  ㈱南山堂

 貧血に対する栄養アプローチ、と云う特集も記されている。


 

 その他に、ヘモグロビン値2.7g/dlの方が栄養療法により、2ヶ月間で回復した治療経過の資料も手渡した。


 お姉さんから話を聞いたのでしょう、2日後、妹さんから電話があった。

 「今まで長い間苦しんでいたのに、この治療で治る気がしました。是非、お話を聞かせてください。お願いします。」と電話があった。


 

 3日後、妹さんの苦しみを聞いてみた。10数年に及ぶ妹さんの心身の苦悩、聞くことに徹した。

 妹さんの愁訴:家族にも隠している摂食障害、パニックのような症状、神経過敏、体の不調、仕事や日常のストレスから始まる心の不調、心の落ち込みや不安定な感情を閉じ込めてしまう苦しさ、等々苦しみが多い。


 

 私は会員制クリニックの検査を受けて、そこから見つかる不調の原因を正しましょう、と話した。「もしも病気で治療の必要があれば、治療を楽しもう。」


 その為にはどうしたら良いか? 例えば・・・。


 

 「近頃の子供達、ジャンクフードで毎日を過ごしているので、味を感じない子が増えている、と言うニュースを見たでしょう? その味盲の原因は亜鉛欠乏なのです。」

 「ならば、今の旬は牡蠣ですね。毎日、牡蠣鍋、酢牡蠣、牡蠣フライ、亜鉛が豊富な牡蠣を美味しく食べよう。」

 

 「舌に味を感じる味蕾細胞があるのは知っているでしょう? 味蕾細胞が正しく作り替えられるためには、ビタミンAも必要なのです。亜鉛もビタミンAも食べよう。そうして、1ヶ月、2ヶ月後には味を感じられるようになる。」

 「治療とは癒えるのを楽しむことなのです。」


 

 苦悩に喘ぐ妹さんの顔が笑顔に溢れた。


 私は確信している。妹さんの苦しみは近々消える。


 

 そのうち、結果をご報告します。