いかなる病も、投薬治療で一時の快癒感を得ただけではその治療が完成した、とは言い切れない。
姪の息子、M男は高熱(40度弱)と喉の痛み、割れるような頭の痛みを訴えて近所のクリニックで診療を受けた。午前の治療では症状の改善もなく、夕方に再診・治療を受けたが、M男の症状は悪くなるばかりでした。
「このままじゃ、俺は死んじゃう!」 と医師に訴えると、クリニックから地元にある大きい病院を紹介された。
翌、7/25に高熱、頭痛、首のリンパ節腫脹で、大きい病院に入院することになった。
入院先からは診断名が報告されなくて、姪夫婦は「いったい、自分の倅の体に何が起きているのだろう?」と、ジリジリしていた。
それでは、セカンドオピニオンを受けようということになり、入院先の検査データも持ち込んで、会員制クリニックでM男の病態についても説明を受けてきた。
と云うのが経緯でした。
しかし、その後も入院先の医師からは、病態・治療・その結果など一切説明もなく、患者は不安と不信感を抱えていた。
私が、セカンドオピニオンの中で理解し得たことは、M男の免疫低下(白血球数低値)と、MRSA(メシチリン耐性黄色ブドウ球菌) 1+であると云うこと、普段からM男が良くない食生活を繰り返していたこと。そのほかに、何やらウィルス感染もあるかもしれないこと、でした。
等々を理解し、10日に、細菌感染・ウィルス感染にも有効な働きをする「オリーブ葉のエキスとビタミンC」を母親に手渡しました。
一昨日15日に退院し、今日17日に報告を貰ったのは、「オリーブ葉のエキスとビタミンC」を飲み始めたら、三日後には体調が良くなっていくのをM男自身が感じた、ということでした。
死にそうなほど苦しんだM男が、栄養を飲むことで日に日に体調回復を実感し、そして間もなく退院出来た、と云う報告はこの上なく嬉しいものでした。
臨床像として、MRSA は黄色ブドウ球菌
が耐性化した病原菌であり、黄色ブドウ球菌と同様に常在菌
のひとつと考えられ、健康な人の鼻腔
、咽頭
、皮膚
などから検出されることがある。
この解説文で気になるのは、MRSAがM男の中に常在菌として残るのは好ましくない、と云う事です。(病院側からも、その菌があったことも菌が消えた、と云う説明もなく、熱が下がったと聞かされただけのようです。)
それは、食生活の悪いM男が保菌者の侭過ごせば、今後も免疫の低下で再びMRSA発症という状態に陥ることがあると云う事です。
近々、M男に行きあうので、その辺のことをよく説明したいと思う。
再び発症したら入院して治療をすれば良いのか?
発症リスクを下げるために、食生活を含めた生活習慣を改めるのが良いのか?
何をどうしたら良いのか、それを細かく説明して、どちらを選ぶかはM男の判断次第です。
本来ならば、こうした説明は退院時に病院からなされるべきで、それがないために患者側から病院に不信感を抱かせる原因ともなります。