自分が「がん」に罹ったら・・8 | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
健康回復の道筋を説きます。
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よろしくお願いします。

 

以下、理屈っぽい話しでゴメンなさい。とっても大切なことなので書いてみました。

ガン患者には、しばしば低タンパク血症・低アルブミン血症に陥り、骨格筋、内蔵の萎縮などが観られる。

それはガン患者がタンパク質を食べ足りないことや、筋における体タンパク異化 (タンパク質が糖に変えられてガンのエネルギーに使われていることも含めます。) が進むこと、腫瘍組織の増殖で血漿アミノ酸組成の偏りが起こって、種々のタンパク代謝異常が起きるためなのでしょう。

次のことについて敢えて申し上げます。

タンパク質を食べるとガンが大きくなる、と主張する専門医も多いが、ガンによってタンパクが失われる、つまり、Nitrogen trap ナイトロジェントラップは、主に血液中のタンパクが消費されるのであって、食事で得られたタンパク質が、ガンの成長栄養に用いられるわけではありません。その理由は・・・


(
口から食べられたタンパク質は、胃から小腸でアミノ酸に分解されて腸から吸収されます。吸収された時点ではアミノ酸に分解されており、それが肝臓から血管内へ送り込まれて、全身に配られ、全身の細胞内でアミノ酸がタンパクに合成されます。また一部は、肝臓でアミノ酸からアルブミンと云うタンパクが作られて、血中へと送り込まれます。←この作業は、ガン患者であろうと健常者であろうと、体の仕組みがそのようになっているのですから、タンパク質を食べてもガンの餌になることはありえません。)



ガン患者の血中では増加するアミノ酸、減少するアミノ酸が観られると云う。この増加・減少は必ずしも一致した見解は得られていないのですが、ガンの種類や肝障害の程度など、病態によっても大きな差異があると考えられます。当然、患者の栄養状態にも左右される筈です。

いずれにしても、ガンを患う患者の特有なアミノ酸利用が理解されているので、血漿アミノ酸のインバランス(不均衡)は、ガンではない組織にとって不利なことなのです。

ガン患者の栄養状態が低下していれば、当然、免疫能は下がるので、ホメオスターシスを確保できる食事を心掛けることが大切である、と私は思います。



栄養状態が悪化する食生活でガンは勢いを増します。


(結論だけを言うと、ガン患者がタンパク質を食べないというのは間違いであり、アミノ酸バランスの良いタンパク摂取は欠かせない、と云う事です。)


私がガンに罹ったら・・・もう少し続けてみたいと思います。