自分が「がん」に罹ったら・・2 | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
健康回復の道筋を説きます。
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昨日の続きです。

がんを発症したとき、私たちは慌てて医師に治療をお願いすることになると思います。

その時に、飛び込んだ病院の医師がどのような考え方を持っているのか? それによっても、治療の方向性が左右されることもあるかもしれません。

(国の治療指針が治療の方向性を決めているわけですから、保険診療に携わる医師の治療方針に大きな違いはないはずです。しかし、患者への説明「つまり、誘導する方向」に違いが出るかもしれません。)


初期検査の結果を医師から告げられます。

今の時代は、検査結果が出てくると医師は患者に向かってはっきり云います。「がんが疑われます。がんではないかもしれませんし、がんかも知れません。次回(多くは1週間・10日間以上先です)CTを撮りましょう。」

そうして、検査を待つ患者は針のムシロに座らされたような一週間を過ごすことになります。この状態は、患者にとって生き地獄に等しいかもしれません。

患者としては「自分はガンじゃない。そう信じたい。でも、ガンだったらこんなに長く待たされても良いのだろうか? がんが益々大きくなって、手遅れになるのではないだろうか?」・・・患者は誰でもそんな不安が募ります。


この不安には、はっきりお答えしておきます。

どんなガンでも発見される大きさ(10億個のがん細胞の塊)に成長するまでには、10年~40年も掛かります。その間は、ステージ0期~Ⅰaの間を大きくなったり、小さくなったり、体のがん免疫が働いて、見えないほどのがんの増殖・退縮を繰り返していることが多いのです。

こんなに長い時間かかって、ようやく発見できる大きさに育ったがんを、一ヶ月・二ヶ月放置したからといって、手遅れになることはないはずです。

この僅か一ヶ月の放置で手遅れになるような(質の悪い)ガンだとしたら、発見した瞬間にどのような治療を施したとしても手が届きません。

そのようなガンには別の手段を選択する方が、生活の質(QOL)を低下させずに、長生き出来ます。(後に、その実例をお示しします。)


飛び込んだ病院の医師が、がんに対してどのような考え方を持っているのか? それによっても、治療の方向性が左右されることもあるかもしれません。・・・そう申し上げました。


『20年も前ですが、がんと云う病名告白がはばかられた時代に、「医者が癌に罹った時」と云う本を書かれた医師がいました。

日赤でがんを手術するトップの椅子に座る方、外科部長でした。竹中さんと云います。

竹中さんが大腸がんに罹り、発見されたときは大きくなって「アップルコア」と云う状態だと本に書かれていた。「アップルコア」とは、腸管の周りをがんが塞ぎ、リンゴを丸齧りした時に残る芯の形、細くなった部分が腸管の通過可能部分、と云うイメージからそう表現されていたようです。

同時期に、同じ外科医の同僚医師が全く同じ病期・病態の大腸がんに罹りました。


竹中医師も同僚医師も手術を終えて、術後の補助療法として化学療法が待っていました。

竹中医師は、尿道カテーテルがあまりにも苦痛で自らそれを引き抜いた。患者には平気で挿入していた導尿管だが、こんなにも辛いものだったのか・・・。そして、化学療法(抗がん剤)が始まると、その辛さ・怖さで逃げ帰ったのです。化学療法を拒否したことで、不安に慄き、何十万円もだしてク○○ラを飲んだこともあったという。


一方、同僚医師は、手術を終え、化学療法も終えて退院していった。


後に、竹中医師は生存し、同僚医師は亡くなったことを本に書かれていた。』


『先年、慶応病院を定年退職した近藤誠医師は、20年ほど前からがん健診は生存率を上げる根拠がない、手術はがんを転移させ、化学療法はがん治療に有効ではない、と持論を展開させた。それを文藝春秋社の本に書いて、当時、がん治療専門医(内科・外科)を巻き込んで論争が始まった。

最近では、近藤誠医師は「がん放置療法」などを展開している。』


『一昨年だったか、あるアンケートが取られた。

「もしも、少しでも治癒の可能性があるのなら、あらゆる(標準)治療を受けますか?」

医師たちの答えは、80%が治療を拒否した。

一般人は、80%の人が治療を受ける、と答えた。』


『また、巷で聞かれる嘘のような本当の話。

がん患者には徹底的に標準治療を押し薦め、医師本人や親族のがん患者にはその治療を勧めない。・・・医師の本音のような気もする。』


がんが発覚して最初に飛び込んだ病院の医師が、どのような考えを持って治療に当たるのか?

標準治療推進派・がん放置療法を説く医師・自分の親族に標準治療を勧めない医師、或いは、標準治療は勧めるが民間療法を容認する医師。


事前にそれを調べる手立てはありませんね。


担がん患者がどのような病期・病態であっても、自然治癒力を維持するためのテクニック、それをテーマにしたいと思います。

自分が「がん」に罹ったら・・・まだまだ続きます。