一転してフリーター … 写真集コンセプト部分(4)
結果、死にものぐるいで見つけた職場は、
新規オープンする大型パチンコ店のポップデザイナー職。
もう一つは全国チェーンとして進出しようとしていた
古着屋のデザイナー職の二つだった。
雇う側も初めてのデザイナー募集で、
素人であることがばれなかったことが幸いした。
パチンコ店 時給 千三百円
主に店頭ポップ制作
古着屋 時給 七百五十円
フライヤーやポスター制作
やがて働く場所を決め、一ヶ月が過ぎた。
月末を迎え、振込明細をみる。
この一ヶ月間、あがき続けた、必死だった。
大学時代の友人には「がんばってるよ」なんて強がりながら。
実際のところはミスをしないように、
アプリケーションの操作がうまくいくように。
そう、素人とばれないように怪しまれないよう、
死にものぐるいだった。
でも楽しかった。
本当に楽しかった。
周りは自分と違い、
学歴のない無骨者ばかりだったが、
彼らが自分を必要としてくれているのがわかった。
もう、アルバイトということは忘れていた。
あのときとは違っていた。
初めて、自分の仕事が金になったのを実感した。
今もそのときのことは忘れない。
その額
時給 七百五十円
続く

