海外で自営業をやっていると、特に波が多い。そこで生きてゆくのがグイドの宿命なのか、それでも海外生活18年を迎えようとしている今日、もうこういうのが、自分そのものになってしまった。仕事は、ある時になるべく全部引き受け、しかも量が多いからといって、仕事の質を落とすようでは、二流人生というものだ。  


今度来る生活体験参加者のために、家庭料理教室の先生をやってくれるマンマを9日間の滞在分手配、オプショナルでサッカー選手に会える場所の情報収集をやっていたところだ。 


この参加者が、生活体験を終わり、日本に変えるちょうどその日には、3時間後に次のお客さんが到着するから、今からすでに観光案内の下調べ、お客さんのホテルは予約されているから、自分用ホテルの予約とレストランの予約をしておくのである。彼らとはミラノを離れて案内しながらナポリまでも行く。 


そのアテンドが8日に終わると、1週間ほど間を置き、トレヴィーゾの寿司バーオープンのためのコンサルタント技術指導に1ヶ月、クリスマスまではミラノ帰ってこない。 

さらに、この寿司バーを手伝ってくれるスタッフを探さなくてはならない。 つまり、この2ヶ月に集中しているわけだが、この期間に入る二日前に午前中市内観光の依頼を受け、こういうときには引き受けまくるに限るので、こなしてしまう。その夜、Yさんが日本語教室をやる日だったのだが、突然彼女から電話がかかり、風邪を引いてダウンなので、替わりにやってほしいとのこと。 この日はよく電話がかかるもので、最初のアテンドがある同じ期間中に別のエスコートをやってくれと言う依頼。 東京の語学学校の中原氏からメール。火曜日までに20ページの翻訳を依頼された。 


ミラノ在住者へ下請けを出せばと思ったが、その人も忙しいとのこと。中原氏に断らなければならないと思ったが、氏がそれぞれ3人に依頼を分割して、グイドは7ページを担当することになった。 こうしている間に、先日オーディションに行ったCM出演は土曜日の予定だったが、金曜日に来れるかと言う。最初の参加者が日本から到着する日だ。 



パソコンが多数の仕事を一緒にやり、動かなくなる様にならないように、グイドも落ち着くべきだ。 ところが、なんと、この同じ日に、CMの仕事は結局キャンセルになった。しかし、少しホッとした。